消しゴム生地に鉄粉を混ぜて、消しかすを磁石に吸着させるという、たいへんバカらしく、そして実用的な製品。
2018年秋発売、日本製。
消しゴム生地素材の表記が無いのですが、塩ビに思います。
やや太い棒状消しゴム。
紙巻きにキリトリ線入り、10mm間隔(一部8.5mm)。はさみで切り取ります。
3mm底上げされた底面内にネオジム磁石入り。
1) ネオジム磁石で消しかすを吸着、
2) 底面を押し下げると磁石から消しかすが剥がされて離れます。
消しかすが磁石にくっつくけど、消しゴム自体は磁石ではありません。
この仕掛けには消しかす掃除を習慣づける効果があるかもしれませんね。
ただし小さな注意点があります。
細かな消しかすを吸着できず、残ることがあります。
その細かい消しかすが二重底の間に入ると吸磁力が落ちるので、そうなったら取り除きます。
◆消字力:良好
消しかす:まとまる
消耗:遅い
消し心地:軽いながら、やや消字抵抗あり
折れにくさ:折れにくい
†紙はコクヨキャンパス
画像の上1行めは、書いて消す行為を1回、5行めはそれを5回繰り返したもの。
左から
ぺんてるAinシュタイン0.3HB、
パイロット ネオックスG 0.9HB、
三菱ナノダイヤえんぴつB、
三菱ナノダイヤ0.9HB小学生向け鉛筆の標準的な芯硬度がHBから2Bへ移った現在、この反復消字試験(と呼んでる)の内容をちょっと変えました。
Ainシュタインを0.2mm / HBへ、ネオックスGとナノダイヤえんぴつを2Bへ変更。
左から
ぺんてるAinシュタイン0.2HB、パイロット ネオックスG 0.9 / 2B、三菱ナノダイヤえんぴつ2B、三菱ナノダイヤ0.9HB
色が濃いナノダイヤえんぴつ2Bを、何度も書いて消すには、本品の消字力はやや低いのですが、軽い力で扱えます。
配色が似た鉛筆
スタビロ イグザムグレード288と
ステッドラー トラディション110。
この二種は、跡が残りやすい芯であるパイロット ネオックスGや三菱ナノダイヤえんぴつ2Bより筆跡を消しやすく、その点でも磁ケシに合っています。
電子機器溢れる現今、強力な磁力は予期せぬ損害をもたらすでしょうから注意。
この強磁性を、子どもに電子ガジェットを買い与えない理由に利用できるかもしれませんが、そんな遠回りな方法を用いずに説得したほうがいいかもしれません。
ネオジム磁石は紙巻きとともに使い捨て。磁石はおおむね不燃ごみらしいので取り外してください。
希土類磁石は回収されることが望ましく、(私の地元にはいませんでしたが)回収業者等へ渡すといいんじゃないかと思います。
日本でも有望な希土類鉱床が発見され、試掘計画も発表されているのですが、メタンハイドレートも試掘に留まっているため、回収が主流であり続けるでしょう。
関連記事
クツワ ペン磁ケシRE034 クツワ マ磁ケシ RE044**-500