消しゴム断面がかまぼこみたいなかたちのノック式φ5mm消しゴム。軸色三色、2009年7月発売、日本製。
レーダーは
同社を代表する消しゴムの品名。
ノック負荷約750g。残芯約15mm。消しゴム繰出量約2〜3mm/ノック。
†紙はコクヨキャンパス
画像の上1行めは、書いて消す行為を1回、下5行めはそれを5回繰り返したもの。
左から
ぺんてるAinシュタイン0.3HB、
パイロット ネオックスG 0.9HB、
三菱ナノダイヤえんぴつB、
三菱ナノダイヤ0.9HB◆消字力:良好
・消しかす;まとまらない
・消耗;並
・消し心地(消し味);やわらかい、抵抗が低い
・折れにくさ;折れる、ノックし過ぎ注意
*実際に折れたことはない
新品時はペン軸がよくすべるので、布で拭いてから使い始めるといいでしょう。
ノック機構は前回の三菱Eノックや
モノスティックと同じ部品構成。
消しゴム形状やポケットクリップを除けば、基本的にEノックと同じです。
そして地味な改良として、ペン軸先端が厚くなり耐久性が高められています。
口金(先端テーパー)内に一対の突起リブがあり、そこに消しゴムが当たらないと1ノック6〜7mmになります。
その場合は消しゴム芯をつまんで旋転させ、突起に当たるよう整えます。
消しゴム補充はノックボタンを外して後方から。
新しい次芯で短い芯を押し出せることもあれば押し出せないこともあるので、古い短い芯をつまんで抜き取ります。
◆替えゴムEH-KR、φ5mm×90、三本入り、塩ビ、日本製。
実測φ4.9mm。他社製含めφ5.0mmは呼び寸じゃないかと思います。
代用品:三菱鉛筆ER-100PK / -100MK、トンボER-100AF (製造中止)、ライオン事務器ER-901K / -905K / -902K / -903K (製造中止)
直径は
トンボ モノゼロより太いけれど、そのぶん消しゴム生地がやわらかくて、あれより消しやすい。
モノスティックより細いけれど、あれと同じくらいのやわらかさ。
と同時に消しゴム芯がたわんでしまうやわらかさ、特徴的なかまぼこ形状と相俟ってEノック用替えゴムよりたわみやすく、消しゴム芯を出し過ぎないようにしましょう。
特徴的なかまぼこ状断面については、私にはその長所がいまひとつ感じられませんでした。
消しゴム生地は競合品
三菱Eノックより多少抵抗が低く、研磨剤を感じない消し心地で、形状よりも消し心地が好まれているようです。トンボ モノノックF用替えゴム芯に近い生地に感じます。
ノック式消しゴムには何種類か消しゴム径がありました。
細いほうから、φ2.3mm
トンボ モノゼロ丸φ3.8mmトンボ モノノック3.8EH-KE
φ5.0mm本品
φ6.7mmクツワ ノックイレーザーRE001
φ7.2mmステッドラー ラデット528 50
φ7.2mm三菱鉛筆EノックEH-200
φ7.2mmロットリング バイレイザー551 100
φ10mmライオン事務器ER-3K
机上で使われることをあまり想定していない携帯用だと思いますけど、細かく消したい需要に応えられる製品であり、適材適所に使えば大いに役立ちます。
細部を消すにはノック式を使えばいいわけですし、四角い消しゴムも使えば丸くなるんですから始めから
Koh-I-Noor 6240や
コクヨWiLL消しゴムのように丸くていいと思います。
消しゴムを使いわけるのが面倒なら
レーダーポイントや
アーチスリム等を使うのがよいでしょう。
丸くなった消しゴムとノック式を使い分けたほうが、四角い消しゴム一コよりはノート筆記しやすいんじゃないでしょうか。
日本はドイツと並んで文房具大国なため、その組合せの選択肢が多すぎて迷うくらいなんですけど、どの組合せを選んでも大きな失敗をしない・そこそこ成功すると思います。
取扱店が少ないらしくて、アフィブログとして薦め甲斐があります。もっともペン軸替えゴムともに百円だから収益が低い。
製品自体は良品なのに取扱店が少ないのは三菱Eノックという先行品があり、そしてヒノデワシ ノックちゃんNK100という、トンボ モノノックFとまったく同型かつ百円ショップで売られる競合品があるからでしょう。
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