つや消し黒に赤の配色が印象的なマークシート試験用鉛筆。2008年ころ発売、マレーシア製。
芯硬度がHBと2B、2硬度しかないのは、マークシート用鉛筆にHBを推奨する国と2Bを推奨する国があるためと考えられます。
φ7.5mm(最大約φ7.7)×175、芯径HB/φ2.1mm(実寸φ2.2mm)、2B/φ2.5mm、約4g
1ダース600円税別@50円税別
銘はHBが金字、2Bが銀字
表銘:[白鳥ロゴ]STABILO
® Exam Grade
® [芯硬度] [白鳥ロゴ]STABILO
®裏銘:[バーコード] Art. No. 288HB [コード] [白鳥ロゴ]STABILO
®先付け鉛筆(芯先が削られて出荷される鉛筆、約∠25°)、封蝋あり、厚塗りされた軸尾が少々太い。
芯径が他製品よりちょっとだけ太いのがマークシート用たる所以。
太いといっても0.2mm(HB)とかそれくらいなので、特別仕様というかんじはしないんですけどね。
いっぽう2Bは0.5mmくらい太いので特別仕様というかんじはします。
なぜ太芯であることがマークシート用なのかといえば、細線でマークするより太線でマークしたほうが読み取られやすく、露出が大きい太芯であれば長く書き続けられるからです。
細線でマークを塗るのは手間と時間がかかるだけでなく、読取エラーを起こしかねないため、それが細芯シャーペンが避けられる理由です。
日本の大学入試でシャーペンが禁止されているのは違う理由らしいんですけど。
同社同シリーズの鉛筆削り4518は芯先が尖ってしまうので、尖るまで削らずに、途中で止めて芯先を鈍らせたままにするとマークシート用に適します。
そんな削り方が面倒くさい場合には、1ダース買っておけば二日はマークを塗り続けられます。
本品は、箱を開けてすぐに書ける先付け鉛筆です。
このHBの書き味がよろしくない、というか粗末なのですが、OMR(光学式マーク読取装置、マークシート用)に検知されるかどうかと書き味に直接関係はありません。
黒鉛が含まれ、赤外光を吸収すれば、読み取られます。
2Bの書き味はふつうなので、大学入試以外の資格試験や一般筆記にはそちらを薦めます。
三菱ユニや
トンボ モノほどなめらかな書き味でなく、少し筆記抵抗がある書き味が好みなら、この2Bが合うんじゃないでしょうか。
日本のマークシート用鉛筆は芯径を太くするより、微粒子化するなど製法を変えています。
といっても、黒鉛を含み一定の軟らかさの鉛筆芯であればOMRに反応するから、ふつうの鉛筆芯でも解答できます。
実際マークシート用鉛筆でなくてもマークシート試験を受けられますし、シャーペンでも0.9mmとか1.3mmなど太芯ならOMRに検知されます。
本品の芯も特別には感じられないため、ほかの製品からHBと2Bを抜き出して試験用と銘打って売り出しただけじゃないか、と穿った見方をしています。
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