シャープペンシルで0.3mmが筆記仕様にされ、0.2mmが再発されるなど尖鋭化著しかった近年ですが、なんとクルトガが0.7mm化されました。このまま0.9mmも出るとよいですね。2014年11月発売、日本製。
芯繰出量約0.5mm
クルトガエンジンは芯先の「偏減り(かたべり)」を防ぐために芯を旋転させるカラクリ。.7mm用は青色エンジン。
太芯になったといっても.7mmですから、そんなに太くはありません。
筆圧を利用して駆動し、20画で一回転します。
従来の.3mmと.5mmは40画で一回転でしたので、今回の.7mmでは内部機構が新造され、従来の半分ほど約45gで駆動します。前方ノック改造はできなくなりました。
また緑矢印部分が出っ張って、スリーヴのブレを減らしています。
これのクルトガエンジンは約45gで動きますが、それは直立させた場合であって、実際には筆記角度がついてもう少し重くなります。
その加重をベクトル計算によって求めようとしたら値が合わないこと多し。
だいたい80g以下で作動すると考えられるんですけど、正確に計測できていないのか計算式を間違えたのか、それ以上になることがあります。
これで計算しました。
加重 = 45g × (1 / cos筆記角度)
たぶん何かが足りないので、付け足してみてください。
◆替ゴム:シャープ消しゴムS型(SKS)、φ4.6mm。
5コ入り
赤芯仕様もあります。
1)サクラクレパス アーチ
2)
ミラン1012オーバル3)
Koh-I-Noor6240わきにある緑と赤は
プレフィールのときのもの。
色が淡いと聞いていましたが、淡いですね。では筆跡を読めないのかと問えば読めます。
※淡いというより褪色しやすい。
消しゴムでの消しやすさは宣伝通り。
勉強するとき、不明な個所を赤で印し、理解したら消してゆく使い方を想定したらしく、消しやすさを重視したようです。
赤芯を強い筆圧で書くと芯先が砕けることがあります。それでも芯が折れないのはやはり太芯でナノダイヤ芯というところでしょうか。
従来クルトガエンジンに2Bなどの軟芯を組み合わせると、芯の減りにクルトガ回転が追いつかなくて偏減りしやすかったんですけど、少ない画数で一回転する本品ではなんとか追いつくんじゃないでしょうか。
本品M7-450は日本製ですが、クルトガのスタンダードモデル.5mmM5-450は中国製(2005年に設立した上海工場製だと思います)。
設計上の違いはあれど、品質に差が見られず平均化されています。
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