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三菱鉛筆 クルトガハイグレード M5-1012
2010/06/25 06:00



三菱鉛筆 シャープペン クルトガ ハイグレードモデル 0.5 ディープブルー H.M510121P.DB :Amazon.co.jp

三菱鉛筆 MITSUBISHI KURU TOGA クルトガ ハイグレードモデル(0.3mm ブルー) :12661971:文具通販 ブンドキ.com Yahoo!店

三菱クルトガ;Amazon検索

 シャーペンや鉛筆には、芯先が一定方向にすり減ってしまう「偏減り(かたべり)」が頻発します。
それに対して私たちは適度に軸を回しながら書くのですが、この補正を機械的カラクリで行うシャーペンがあります。

 今回はそのシャーペン「クルトガ」。2008年に発売され、あまりの売れ行きから2009年にペン軸の一部を金属化したハイグレードモデルが追加、ここに取りあげるのはその上級品。芯径0.3mm及び0.5mm。日本製。
すらりとしたかたちは澱みなくさっぱりした印象を与えます。

 芯先を紙面に押しつけると、スリーヴごと0.2mmほど引っ込み、紙面から離すと芯先が戻って、その際に9°回転して偏減りを防ぎます。
これはクルトガエンジンと名づけられ、筆圧60g以上で駆動します。
なので、しっかり楷書体で書かなければクルトガエンジンは作動せず、低い筆圧でふやけた字を書いているとうまく芯が回りません。メリハリある字を書くにはいいですね。

 グリップ小窓から見えるクルトガマークは、クルトガエンジンが20回上下すると現れます。
二十画の漢字を書けば一回現れるわけですが、私の場合どうしたことかその字を書いてもクルトガエンジンが七画ぶんくらいしか回っていません。おかしい。
といってもこれは私有品が不良品なのではなく、私の筆圧が低いからなのです。

 その低筆圧にとってはこのアルミ製グリップはそんなに悪くないのですが、一般的には滑り止め効果が低いのが難点。
そんなわけで2010年にはアルファゲルグリップ装備クルトガが発売されました。
 材料がセルロイドや木材、また漆塗りならハイグレードの形状でも良かったのでしょうが、アルミでは滑りやすいですね。

 さて、そのクルトガで書いた字は、0.5mm芯ならつねに0.3mmほどの線幅で、それを折れやすい0.3mm芯を使うことなく書けるのが特長。
ただ0.03mm2以下の面積に数百gの荷重がかかった筆跡であるため、消しゴムで消しても跡が残りやすいので注意。

 細芯はもういいから、さらに小さな角度で回る太芯クルトガが造られないものか。
 幼児誤飲時に気道を確保するための通気孔がノックボタンにあります。
中心からずれており、消しゴムを失くしても芯が漏れでないよう工夫されています。
右のオレンジ軸はクルトガM5-450。



 新しい機構を持つクルトガは今なお指名買いされており、パイロットDr.グリップとその類似品に席巻された教室を徐々に塗り替えているようです。

 Dr.グリップもクルトガも学生向けに売れた商品ですが、ゴムグリップと違ってクルトガエンジンを真似るのは難しいため、その後を追うには、なにか新しいギミックが求められます。たとえばプラチナ萬年筆は芯折れを極限まで抑えたオ・レーヌを発売しました。
 クルトガ自体新しいものであったけれど、その新しい何かを増やす契機にもなっています。
と、これは褒めすぎかな。



 2009年12月、総務省は「全ての小中学生が2015年までにデジタル教科書を持つ」ことを表明、文科省も足並みを揃え、IT業界側はデジタル教科書教材協議会を発足しました。→dTaRデジタル教科書・アナログ読書研究会(携帯/PC)
一方、文具業界では手書きを推奨する書育推進協議会を設立しています。→書育推進協議会が設立 手書きの価値・楽しさ伝える|教育家庭新聞

 教科書が学習に寄与するには、たんに読むだけの本ではなく、傍線やマーキングができなければならないと考えられます。
そうなると、つまりデジタル教科書に書き込みができるとなると必然ノート兼用となり、数年ののちに小中学校から紙とシャーペンが無くなることすら予想されます。
初等教育においては手書きが重視され続けるでしょうから、紙と鉛筆の時代は続くでしょうけれどもね。

 というわけで、クルトガやオ・レーヌは最後の新しいシャーペンになるかもしれません。
 そう考えるとクルトガではなくiPadのアフィリエイト貼ったほうがいいのか。お子様を今からタッチパネルに慣らせておくと、デジタル教科書導入時、習熟度に歴然たる差がつく、とかなんとかテケトーな売り文句つけて。
といってもAmazonにはiPad本体がないんですけど。

三菱鉛筆 シャープペン クルトガ ローレット 0.5 ガンメタリック M510171P.43 :Amazon.co.jp



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