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木の上にて(終)
By ヴェクサシオン(朝永)
2012/01/03 12:39
「…困ったな…」
とりあえず僕は、今日何度目かわからない溜息をついた。
事の発端はつい30分程前のことだ。いつものように公園を散歩していたら木の上で降りれなくなったらしい子猫が鳴いていた。だから登って助けようとしたことまではよかったのだろうけれど。
そもそも猫が降りれない高さなら僕だって簡単に降りれるはずもなく、普通の状態で降りれないというのに怯えて暴れる子猫を抱えたまま降りることなんて不可能に近いと思った。
更に言うなら僕は高い所があまり好きではない。何で登ったんだ、30分前の自分。
ちなみにその子猫は今は僕の膝の上で機嫌よくにゃあにゃあ鳴いている。先程まで威嚇するわ人を引っ掻くわ大騒ぎしていた子猫と同じ子猫だとは思えないのだけれどそれはさておき。
「……どうしようかな」
誰か助けてくれるといいのだけれど。
――
こんにちは、明けましておめでとうございます^^
どなたかとお話したいと思いヴェクサシオンでスレッドを立てさせていただきました。おそらく引っ掻き傷だらけなさっしーですが、どなたかお相手いただけると嬉しいです(笑)
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無題
By リリス(ちる)
2012/01/15 12:27
「ふーっ、いい天気!」
んっと伸びをして背筋を伸ばす。
こんなにいい天気なんだもの、外に出ない方がもったいないわよね!書類仕事を放って出てきて正解だったわ。
仕事の後に家で何か言われるかもしれないけど、そんなの知ったことじゃないわよね。
とりあえず時間を潰そうと思って近くの公園に行くと、ちょっと変な光景が目に入った。
木の上に人がいる。しかも子猫を抱えて。
(…確かBARの人よね。何してるのかしら。)
何にせよ机に座って仕事するより面白いことには違いないわね、うん。
せっかくだし話しかけてみましょうか。
「ねえ、貴方BARの人でしょう?そんなところで何してるの?」
+++++
朝ちゃんこーんにーちはー!リリスを引っ提げて突撃しに来ましたちるです!^^
うおぉさっしーさんがいる!絡みたい!と思いつつもしばらくチラチラ見ていたのですが、思い切って突撃かましてしまいました…。
よ、よければお話しさせてもらえると嬉しいですえへへ…(´`*)
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無題
By ヴェクサシオン(朝永)
2012/01/16 13:55
どうしようか。いい加減捻挫覚悟で飛び降りるか。
思考が物騒な方向に進みかけた時、木の下から鈴の鳴るような声が聞こえた。そちらを見下ろすと、ぼくと同じ紫の髪の可愛らしい女性が不思議そうにこちらを見上げている。
確か――Umpireの、副総帥。だった気が、する。名前はわからないのだけれど。
「子猫を助けようと思って登ったら、降りられなくなってしまったんだ」
簡潔に状況を説明する。
とりあえず、僕に関しては怪我には慣れているからこの木から落ちようが何をしようが構わないのだけれど。でも、この子猫はダメだ。まだ小さいし、僕に巻き込まれて落ちてしまったら死んでしまいかねない。
僕は女性を見下ろしたまま口を開いた。
「高い所から頼み事というのも大変申し訳なく思うのだけれど、今からこの子猫をあなたの方へ下ろすから、受け取っていただけないだろうか」
受け取ってもらえたら僕は落ちようが何だろうが別にいいか。
――
ちるちゃんこんにちは!
お相手くださりありがとうございますーっ´`*
木に登って降りれなくなったという何とも間抜けなさっしーですが、あれです。もしも落ちたらリリスさん避けてあげてください(笑)
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無題
By リリス(ちる)
2012/01/18 19:34
木の上にいる彼女(彼?髪は長いみつあみにしてあるけど、いまいち性別が分かりづらい。)曰く、子猫を助けようとして木に登ったはいいけど降りられなくなってしまったと。ふうん。
「なかなか可愛いお間抜けじゃない。死んだ目をしている割にお人よしなのかしら」
でも、そういうお人よしは嫌いじゃないわ。むしろ好きな部類。
子猫を抱えたみつあみさんは申し訳なさそうな顔をして言う。
「高い所から頼み事というのも大変申し訳なく思うのだけれど、今からこの子猫をあなたの方へ下ろすから、受け取っていただけないだろうか」
「別にいいわよ。でも、それだと子猫が怖がるんじゃない?」
こうした方がいいわ、と言いつつ二、三歩下がってから助走をつけて木に向かってジャンプする。
手を伸ばして枝をつかみ、遠心力を利用してみつあみさんと一気に距離を詰めた。
「さあ、子猫を渡して。このまま抱いて降りるから。その次は貴方よ」
ふふん、身軽さには自信があるのよ。
+++++
朝ちゃんこんばんは!
いやいや、子猫を助けようとして降りられなくなっちゃうさっしーさん可愛いです^^
だのにリリスときたら失礼な…←
いきなり軽業師みたいな行動しでかしてすみませんてへぺろ☆
さっしーさんを避けるという選択肢など、私の中にはないですよ…。
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無題
By ヴェクサシオン(朝永)
2012/01/18 23:29
…とりあえず、目が死んでいると言われたことは無視しようと思う。よく言われていることなのだし、事実であるし。
「そうだね、そこそこお人好しかな。少なくとも、そう在りたいつもりではあるよ」
僕の頼みを快く引き受けてくれた女性は、こうした方がいいわという言葉と共に背後に下がる。
そうか、このまま下ろされたらお前も怖いよね、と女性に言われたことに納得しながら子猫にそう話しかける。
瞬間、助走をつけて跳ね上がった彼女は軽業師のように僕の目の前に移動していた。
…正直に言おう、驚いた。てっきり梯子でも持ってくるのかと思っていたから心底驚いた。
びっくりしたのかじたじたと腕の中で暴れる子猫をまた宥める。痛い、引っ掻かないでくれるかな。…とりあえず、傷は降りたら水で洗おう。
「わかった、ありがとう。すまないね」
ようやく大人しくなった子猫を女性の方へ差し出した。
――
こんばんはですちるちゃん!
大丈夫です、リリスさんめちゃくちゃかっこいいです(笑)リアルに「うわあすっげえ!」ともだもだしてました←
っていうか「みつあみさん」って呼び方が可愛くて´`*
いや、たぶん避けた方が安全ですよ!ぶつかったらある意味危険です!(何やる気だ)
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無題
By リリス(ちる)
2012/01/19 23:22
みつあみさんの近くに行くと、子猫が暴れ出してしまった。驚かせちゃったのかしら、悪いことしちゃったわ。
「わかった、ありがとう。すまないね」
「いえいえ」
大人しくなった子猫を受け取って一旦木から飛び降りる。
降りた途端にまた子猫がみいみいと喚き出したので地面に下ろしてやる。
「まったく、いい人騒がせね。変なところに登っていないで、お母さんがいるなら甘えておきなさい」
そう言うと子猫はお礼のつもりなのかみゃあと一鳴きして走り去ってしまった。
さて、もう一仕事いくわよ。
木の上にいるみつあみさんに向き直る。
「言った通りに次は貴方よ。今からまた登るから待っててちょうだい」
+++++
朝ちゃんこんばんは!
えへへリリスは一応身軽さが取り柄ですのでー´`*
現時点で名前も性別も分かってないみたいなのでとりあえず特徴から取って「みつあみさん」と呼ぶことにしたそうですよ!名前知ったら何て呼ぶのだろうか…^^
いやいやむしろぶつかった方がおいしいんじゃないですかね?ネタ的な意味で!←
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無題
By ヴェクサシオン(朝永)
2012/01/20 12:57
女性は簡単に枝から飛び降りると、子猫を地面に下ろした。下ろされた子猫は一鳴きしてどこかへ駆けていく。
あー…少しだけ愛着が湧いていただけに寂しいと言うか何と言うか。飼えたらいいなとは思っていたのだけれど。まあ、あの子猫にも飼い主、もしくは親猫がいたのかもしれない。
せめて元気で暮らしてほしいな。
ぼんやりと子猫が走って行った方を見つめていると、下から女性の声がした。
「言った通りに次は貴方よ。今からまた登るから待っててちょうだい」
「え?……あ、ああ」
そういえば、そんなことを言われた気がする。子猫のことで頭がいっぱいだったから聞き逃してしまっていた。とりあえず子猫がいようがいまいが僕がここから降りるのはなかなかに時間がかかりそうだからありがたいけれど。でも。
「あなたは、大丈夫なのかい?」
見た所僕より小柄な彼女は僕をどうやって下ろすつもりなのだろうか。
――
こんにちはちるちゃん^^
なるほど、そうなんですね!でも確かにリリスさんはフットワークも軽い気がします(*^_^*)
髪は長いけど三つ編みしてますし、一人称も「僕」ですし、何より胸がないですもんねー´`*(笑)何て呼ばれるんでしょうか…(わくわく)さっしー的にはちゃん付けされなければ何でも良さそうなのでどうぞお好きに^^
あ、ネタ的にはきっと大変面白いことになるかと(爆)今度ブログの方で描いてみたいですね!←
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無題
By リリス(ちる)
2012/01/29 11:35
「あなたは、大丈夫なのかい?」
もう一度助走をつけて駆け登るために後ろに下がると、木の上からみつあみさんの心配そうな声が聞こえた。
私を心配するより自分の心配をした方がいいんじゃない?それとも、どうやって下ろすのかが心配なのかしら。
「私は全然大丈夫よ。だてに審判やってないもの!」
そう言ってからまた木を駆け登ってみつあみさんのところに着いた。
足場が不安定なので少し気をつけながら背中を向ける。
「さあ、乗って。貴方軽そうだし、おんぶでいけるでしょ」
++++
朝ちゃんこんにちは!
きっと兄の運動神経まで奪ってるくらいの勢いですよこの娘は…(笑)
何だかリリスは敢えてさっしーさんのことをちゃん付けで呼んでしまいそうな気がして心配です…一応年上でもありますし←
ね、面白そうですよね!これはブログの更新を正座して待機フラグですね…(`・ω・´)
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無題
By ヴェクサシオン(朝永)
2012/01/31 23:50
女性は審判らしい。ということはやはり副総帥なのだろうか。幹に寄りかかりながら駆け登ってきた彼女を眺めると、こちらに背中が向く。
「さあ、乗って。貴方軽そうだし、おんぶでいけるでしょ」
「え?」
おんぶで下ろす気だったのか、この女性は。いや、確かに僕は軽いけれど、いいのかなあ。
「…わかった」
心の中でつべこべ言っていても仕方がないか。慎重に立ち上がって女性の背中に体を預ける。何だか、彼女が飛び降りる気しかしないのだけれど。
女性の背中から見下ろした地面は随分と遠く見えて、正直な話をするならば目眩がした。
――
こんばんは、ちるちゃんっ。
なるほど^^何だか納得してしまったんですが、アマリーさんがその分引き篭られないか心配です(笑)
親としてはちゃん付けでも面白いかなあと思うので、呼び方はリリスさんとちるちゃんにお任せしますよっ・ω・*
テスト終わったらばんばんネタ描きたいです←大半がヤマなしオチなしですが(爆)
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無題
By リリス(ちる)
2012/02/01 22:18
「…わかった」
そう聞こえた後に背中に重みを感じる。
やっぱり細身に見えただけあって軽いわね。…ちょっと羨ましいかも。
「じゃあ、行くわよ。しっかり掴まって」
ぎゅっと後ろから回された腕に力が籠ったのを確認して、「それっ!」と飛び降りた。
++++
朝ちゃんこんばんは〜テストお疲れ様です!
大丈夫ですアマリーはもう既に引きこもりがちな仕事人間なので手遅れです←大丈夫じゃない
何だかそう言われるとちゃん付けで呼んで反応を楽しみたくなってきてしまう私とリリスがいますキリッ←
お待ちしてます!が、今はテスト頑張ってくださいね…!
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無題
By ヴェクサシオン(朝永)
2012/02/02 12:38
「それっ!」という言葉に続いた浮遊感に、思わず背筋が粟立った。
もっともそれは一瞬だけで、次の瞬間には30分ぶりに地面に戻れてはいたのだけれど。
きちんと女性が着地したのを確認してその背中からゆっくりと降りると、彼女の前に移動して頭を下げる。
「わざわざありがとう…手間をかけさせて申し訳ない。僕はヴェクサシオンというのだけれど、あなたは?」
とりあえず助けてもらったのは事実だし、何かお礼くらいはさせてほしいな。
――
ありがとうございます^^
ちるちゃんもレポートお疲れ様でしたっ!
そ、それは大丈夫じゃないような…!(汗)アマリーさん外出て!お日様にあたって!←
マジですか(・・?
さっしーの反応に需要があるとか嬉しいです(笑)どうぞ呼んでやってくださいな・ω・*
大丈夫です、テストは今日で終わりですから(きりっ←)結果なんか気にしない!(爆)
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