菫青石と花冠
このお話について
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始まりを希う
朝焼けと春の花
柔らかなまなざし
蜃気楼のような面影
夜半に溶ける
オブシディアンと光彩
灰色が滲む
音もなく夜は明けた
廃墟に咲き誇る
身勝手な祈り
朱の色を滲ませて
不器用なひと
瞬きも許されない
あの日の色彩にまどろむ
夢にたゆたう、君とふたり
はじまりを紡ぐ
季節の針が音を立てる
近くて遠い温度
夜の帳が下りた頃に
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