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ぜんぜん

12.10.27(土) 01:14

 全然来られなくてすみません…!
 有り得ないほど忙しくてなかなかPC触る時間がありません。


2012.1027/日常


妄想

12.10.27(土) 00:12

 思いついたまま書き殴ったメモ
―――――――――――

 冷たい、朝霧のなか。
「…いつも、"表"が世話になってるな」
 そう言って、彼は、はかなげな笑みを浮かべた。僕の知っているナルトは絶対にしないようなものだ。
 今にも消えてしまいそうな、そう、まるで、彼自体がこの世に存在しないもののような危うい笑み。

 白い空。
 朝霧の竹林。
 冷たく澄んだ空気。
 彼は持っていたクナイをホルスターに仕舞う。随分と慣れた動作だ。
 すると、突然、僕の背後から断末魔が聞こえる。「うわあああ」という悲鳴と共に、ドサドサと何かが上から降ってきた。
「ヒッ、」
 人間だった。
 霧隠れの額当て。
 3人の忍びが、首を掻き切られて絶命していた。
 殺気なんて全く感じなかった。凶器すら分からない。なにか鋭利な刃物で裂かれたということしか。
 僕は咄嗟にナルトの腕を掴んだ。焦りから僕の手は小刻みに震えている。「ナ、ナルト、ここは危険だ、誰か強い忍びがいる! 絶対に僕から離れるな。」彼の空色の瞳を見据える。「きみは僕が守る」
 すると、彼は、何がおかしいのか、クスリと小さく笑った。

「俺はお前に守られるほど弱くないぜ、#神埼#。」

 自分が呼ばれたのだと気付くまでに少し間が必要だった。(いつも僕は「#葵#!」と下の名前で呼ばれていたから。)
 それに、その発せられた科白の意味を咀嚼するのにも。
 彼が真顔だったので、それが冗談だと理解するのに時間がかかったのだ。

 胸をかすめた違和感を吹き飛ばすように、僕は呵々大笑した。
「はっはっは、強がるなんて、ナルトは本当に可愛いなあ。残念だけど、きみよりぼくのほうが強いよ」
 しかしナルトの表情は変わらなかった。
 僕に腕を掴まれたまま、何の表情ものせない、無機質な雰囲気。
「もしお前が俺より強いと主張したいのなら、己の背後くらいは守れるようになれ。俺があいつらを殺っておかなかったら、#神埼#、今頃お前は死んでいた。理解しろ」
 そう言って、彼はあの霧隠れの3人の死体を指さした。
 平然と。
 そういえば、彼は全く動揺を見せていない。
 僕がこんなにみっともなくガクガク震えているというのに。だって、空気のように自然に人を殺せる人間がこの近くにいるって考えたら、怖いだろう? 殺気も何も、そして姿も凶器も何も見えなかったんだから。
 なのに、僕の目の前のこの少年は、一切の動揺を見せていない。
 そして。
 今、ようやく先ほど彼が発した台詞を頭が理解した。
 ――誰が、この人たちを殺したって?
 
 僕の知っているナルトだったら。
 背後でドサドサと3人の死体が落ちてきたら、まず、目を見開き、驚きと恐怖を表情にのせているだろう。そして、咄嗟に武器を構え、臨戦態勢に入り、警戒をあらわにする。「#葵#! 気をつけろ!」と声をかけてくれるだろう。

 しかし。
 このナルトは。
 彼は
 


2012.1027/妄想文


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