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妄想

12.10.27(土) 00:12

 思いついたまま書き殴ったメモ
―――――――――――

 冷たい、朝霧のなか。
「…いつも、"表"が世話になってるな」
 そう言って、彼は、はかなげな笑みを浮かべた。僕の知っているナルトは絶対にしないようなものだ。
 今にも消えてしまいそうな、そう、まるで、彼自体がこの世に存在しないもののような危うい笑み。

 白い空。
 朝霧の竹林。
 冷たく澄んだ空気。
 彼は持っていたクナイをホルスターに仕舞う。随分と慣れた動作だ。
 すると、突然、僕の背後から断末魔が聞こえる。「うわあああ」という悲鳴と共に、ドサドサと何かが上から降ってきた。
「ヒッ、」
 人間だった。
 霧隠れの額当て。
 3人の忍びが、首を掻き切られて絶命していた。
 殺気なんて全く感じなかった。凶器すら分からない。なにか鋭利な刃物で裂かれたということしか。
 僕は咄嗟にナルトの腕を掴んだ。焦りから僕の手は小刻みに震えている。「ナ、ナルト、ここは危険だ、誰か強い忍びがいる! 絶対に僕から離れるな。」彼の空色の瞳を見据える。「きみは僕が守る」
 すると、彼は、何がおかしいのか、クスリと小さく笑った。

「俺はお前に守られるほど弱くないぜ、#神埼#。」

 自分が呼ばれたのだと気付くまでに少し間が必要だった。(いつも僕は「#葵#!」と下の名前で呼ばれていたから。)
 それに、その発せられた科白の意味を咀嚼するのにも。
 彼が真顔だったので、それが冗談だと理解するのに時間がかかったのだ。

 胸をかすめた違和感を吹き飛ばすように、僕は呵々大笑した。
「はっはっは、強がるなんて、ナルトは本当に可愛いなあ。残念だけど、きみよりぼくのほうが強いよ」
 しかしナルトの表情は変わらなかった。
 僕に腕を掴まれたまま、何の表情ものせない、無機質な雰囲気。
「もしお前が俺より強いと主張したいのなら、己の背後くらいは守れるようになれ。俺があいつらを殺っておかなかったら、#神埼#、今頃お前は死んでいた。理解しろ」
 そう言って、彼はあの霧隠れの3人の死体を指さした。
 平然と。
 そういえば、彼は全く動揺を見せていない。
 僕がこんなにみっともなくガクガク震えているというのに。だって、空気のように自然に人を殺せる人間がこの近くにいるって考えたら、怖いだろう? 殺気も何も、そして姿も凶器も何も見えなかったんだから。
 なのに、僕の目の前のこの少年は、一切の動揺を見せていない。
 そして。
 今、ようやく先ほど彼が発した台詞を頭が理解した。
 ――誰が、この人たちを殺したって?
 
 僕の知っているナルトだったら。
 背後でドサドサと3人の死体が落ちてきたら、まず、目を見開き、驚きと恐怖を表情にのせているだろう。そして、咄嗟に武器を構え、臨戦態勢に入り、警戒をあらわにする。「#葵#! 気をつけろ!」と声をかけてくれるだろう。

 しかし。
 このナルトは。
 彼は
 


2012.1027/妄想文


書き直し版について

12.09.02(日) 18:50

 夢連載書き直し版一気にうpしました。
 書き直しというか、ほとんど新作です。ただ主人公とプロローグが同じだけで。

――――書き直し前―――――
 ギャグメイン

●主人公
・あっはっは、ヘラヘラ
・基本ヘラヘラ、たまに強い

●ナルトへの想い
 自分の過去と照らし合わせる。
 庇護欲

●ストーリー
・トリップした様子から始まる
・「ナルト=狐空」とソッコー理解
・わりとナルトデレるの早い

  1. 夢主トリップ
  2. うわああおれが女になってる!?
  3. ナルトとデート、現状把握
  4. 狐空の正体を突き付ける
  5. 森。ナルト排斥過激派の里民に誘拐される
  6. 乱暴されているところを狐空に助けられる
  7. 狐空の拒絶を跳ねのけ、口説く
  8. シカマルパート。一目ぼれ乙
  9. アカデミー、イルカ先生
  10. シカマルを助ける
  11. 拷問(尋問)
  12. ナルトの独占欲
  13. シカマルの家に軟禁



―――書き直し後――――――
 ちょっと暗い

●主人公
・弱きを助け強きをくじく
・「弱い者を虐げるのは"悪"だ」という正義感
・ガチホモ発言(でもホモじゃないよ)
・強い。戦う主人公

●ナルトへの想い
 正義感から「守るべきだ」「愛を教えてあげなければ」

●ストーリー
・ナルトとの出会いから
・表と表、裏と裏の駆け引きメイン
・「ナルト=狐空」はまだまだ分からない
・ナルトを取り巻く過酷過ぎる環境
  1. 夢主トリップ
  2. ナルトと対面、火影室にぶち込まれる
  3. 秘密裏に火影に訓練される
  4. 暗部入隊
  5. (カカシと出会う)
  6. ツーマンセルを組むよう頼まれる
  7. 狐空と対面、お互い最悪の印象
  8. ツーマンセル断るが、代わりにアカデミーでの長期任務を言い渡される
  9. アカデミーでバッタリ
  10. ナルトが夢主に刹那について尋ねた←今ここ


2012.0902/妄想文


妄想

12.04.23(月) 03:04

「おれの左肩に暗部の刻印が押されたのは、6歳の時だった」
 そう淡々と告げられたことの重みを、その時#裕也#はまだ理解できなかった。


「ねえ、今なら分かるよ、うずまき」
 自分の左肩に触れる。
 そこには、目の前の彼と同じ、炎の烙印。
 木の葉の暗部の烙印。
「今なら、この烙印の重みが、分かる。」

 彼の眼が見開かれる。
 空色の瞳。
「どうして…お前がそれを…」

 ここまで妄想して寝ますおやすみです
 つか今日だけで日記5件も上げてキモくてすみません


2012.0423/妄想文


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