000 その日を境に、彼女の時は止まってしまった
001 『お誕生日、おめでとう』
002 まだこの幸せな空間を感じていたかった
003 息が止まってしまいそうだった
004 そしてまたページをめくる。めくる
005 今だけは思い切り泣かせてください
006 姉から奪ったもの全て、奪い返してやる
007 「……話す、必要がなかったからだよ」
008 「復讐ってのは……こうも人を変えるんだな」
009 誰一人として逃がさない。許さない
010 私はお姉ちゃんの想いを全て汲み取れたわけではないから
011 仲良くしましょう…なんて反吐が出そうな言葉ね
012 何一つ、守れなかったんじゃない
013 私はこの好機を逃さなかった
014 追い打ちをかけるかのように言葉を紡ぐ
015 「情なんてないんだから…傷つくわけがないよ」
016 あんたのその顔が見たかったからだよ
017 下手に出れば出るほど、上手くつけ入れられるタイプね
018 「少しくらい私がお手伝いしても構わないでしょう?」
019 正義を貫くヒーローのような言葉
020 「俺たちは良くっても、お前には良くないんだよ」
021 私が仕事をしている≠アとが重要なのだから
022 そんな綺麗事で終わらせられると思っているの?
023 「…そうだな。俺たちも……早く、立ち直らないとな」
024 ああ、本当に後悔しきっている顔をしている
025 「私も、この花たちのように強くなりたいです」
026 全て、歪んでしまうんだろうな
027 本当、底意地の悪さとずる賢さは一品ね
028 あんたの思い通り私の好感度は下がってるよ
029 「……俺は、もう逃げない!」
030 「嘘つき」
031 結局は繰り返すことしか能が無い奴ばかり
032 「話はそれだけですか?」
033 「あの人たちは本当に恐ろしい」
034 私は、あんたたちなんかに殺されない。