あかいりんごとあまいはちみつ
□ 2013/07/04 00:20 落雷
ゴロゴロと地に響く音がする。外は嵐で夜なのもあって微かに揺れる木々しか見えなかった。
「ガイィこぇぇ」
ぶるぶると布団にくるまり震える最近まで赤ん坊みたいだったルーク様は昔からはとても想像しがたい状態だ。昔のルーク様は出会った当初から怖い物なしみたいな態度だった。なのに今のルーク様は不様に雷なんかに怯えて使用人、俺が部屋に戻ることも許してくれない。今日も今日とてお守りで疲れているから早く横になりたい……
「ガイ?ガイィ…」
「はいはい私はここにいますので早くお眠りくださいルーク様」
「それやめろって言ってんだろ…ひっ」
ぴかりと稲妻が落ちて、小さな手で必死に布団を握りしめる。俺の手も。力みすぎていて痛い。目には涙が光っていた。
「……。ルーク、大丈夫だ。ルークが寝るまでずっとこうしていてやるからさ」
「ほ、ほんとかガイ…ウソだったら怒るからな……」
「こんな時に嘘ついてどうすんだよ」
「うう…ぴかって、こわい…ガイ」
「はいはい」
昔自分も雷を恐れていたことを思い出した。まだ小さい俺が怯えている姿を見て、姉上は寝るまで傍にいてくれた。俺がまだ幼くて早寝だったから可能なことで、ルークと同じになったならそれは叶わなかっただろうな。
仇の息子がかわいそうだなんて思ったわけじゃない。幸せだった、何も知らなかった昔に思いを馳せながらずっとルークの手を離さずにいた。あたたかい手に、それは過去なんだと思い知らされた気分だった。
□ 2013/06/02 02:45 そんな君が好きなの
「がぁいー」
「はいはい」
「ガイー」
「はいはい」
「……」
静かな夜に宿で音機関を弄るガイ。そしてそれを隣でただぼぉっと見ているルーク。ガイの音機関弄りの趣味はもうわかりきっていたがこうも同室に居ながらも放って置かれるのが不満だった。
「…ガイー」
「わかったってルーク」
「〜〜〜っ」
ながら作業で返事を返すガイにルークは言い様のないもどかしさを感じる。構って欲しいのに、たまにの趣味を邪魔したくないと言う気持ちもあるのだ。もやもやもや。軽く叩いてみたり。
「♪〜〜」
だんだんと苛ついてくる。気は長い方ではないのだ。ついに音機関を取り上げた。
「おいおいルーク、悪戯しないでく…」
「……知らねー」
ぷいと横を向いて無視を決めるつもりでいた。ガイの視線はルークから動かない。少し気まずくなって、ちらりとガイを見ると視線が合って、抱き寄せられて。
「ルーク」
「……っ、」
「ほら、拗ねてないでこっち向いてくれよ」
「…ガイが悪いんだろ…っ」
「…顔が見たいんだ、頼むよ」
「………、っ」
恥ずかしいやつ、と言おうとした言葉はガイの口にのまれた。唇を舐められて、ぐるっと口内も舐められて。少し体が火照るくらいで離れて、ガイはにやっと笑ってみせた。
「夜は一緒に寝てやるからさ」
馬鹿野郎!
結局ルークは寝坊しましたとさ。
□ 2013/01/28 23:26 のーゆーのーらいふ
※R18
ガイルク
無理矢理気味
...追記□ 2013/01/20 20:38 たまごおかゆ
現パロ
「うえ…」
「大丈夫か?」
新年明けて早々に、ルークは風邪を引いた。毎日のように新年の出し物等見に行けば風邪ウィルスなどどこで拾ってきてもおかしくない。おまけにこんな歳になっても手洗いうがいを面倒臭がり、あっけなくウィルスにやられたのだった。
「気持ちわりぃ…」
「そりゃ熱出してるからな」
「あつい」
「…熱出てるからな」
比較的ルークから病気を貰いやすいアッシュは看病できないので、ガイが様子を見に来ている。といっても一日中付いて居られるはずも無く、朝はガイ、昼はメイド、夜にまたガイと言ったような順で様子見兼飯運びをしている。姿すら見られないアッシュは不機嫌で扱いの面倒臭いこと極まりないが、風邪を引くと余計に扱いに困るのでしぶしぶと遠ざける。ルークの方もそれは理解しているが、早く治ってアッシュと居たいとこぼす。引きあってまるで磁石みたいな2人はそれはそれでかわいいのだが。妬かないと言ったら嘘になる。
「アイスー…」
「粥先な」
「ガイの意地悪」
「俺は早くルークに治って欲しくて言ってるんだよ」
「…………粥食う」
「よし」
何も思わずに口をあけるルークに思わず笑う。こんな人任せな甘えたに育てたのは俺だと言っても過言ではない。雛鳥のようなルークに粥を掬い、ふーふーと適度にして口に運ぶ。その繰り返しで皿の中はすぐに空になり、食べた事で体力を使ったルークは枕に頭を落とす。
「早く良くなってくれよ」
とろりと目を伏せる瞼に唇を落として、赤子にするように子守唄を口ずさんで胸をたたいた。
□ 2012/09/16 17:22 これだから止められない
「ルークっ」
「ひょわっっ!?」
可愛かった。すごく。いやでも、本人はすごく御冠だ。顔だけでなく露出している腕や腹まで赤くしてかんかんに怒っている。
「おま、ばっか!急に触るやつがあるか!!」
「悪ぃ悪ぃ」
「ぜんっぜん悪いなんて思ってないだろ!俺じゃなくてもびっくりするだろ!」
何をしたかって後ろからそろっと脇腹を掴んだだけなんだが、これがいかんせん敏感なルーク様には刺激が強すぎたようだ。
んで、この通りお説教だ。俺としてはルークの涙目が見れたので申し分ない。
「ガイ!」
「うおっ」
近い近い。距離約10cm。このままキスしちゃってもいいかないや駄目だ。とりあえず俺より狭い肩をつかんではがす。このままだと俺の理性がトぶ。
「謝れっ」
「あー…スミマセンデシタルークサマ」
「様つけんな!!」
「悪かったって」
「……もうすんなよ」
「了解しましたよっと」
「今度したら使用人辞めさせてやるっ」
「えっ ちょそれは困る!」
「だからすんなって言ってんの!」
「そんなに嫌だったか?」
「ったりめーじゃねーか!!擽ってーし、その、なんかはずいし」
また顔を赤くしてそう告げるルーク様は大層かわいらしかったので、勢いで抱き着き横腹を触ると今度こそ鉄拳が飛んできた。
「ガイのバカヤロー!!タラシ!せくはらだ!」
「いたた……」
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