あかいりんごとあまいはちみつ
□ 2013/02/07 20:19 資料が無い
ジェイド、と繰り返し低い声で呼ぶ赤毛を放置して数分。短気な彼のメーターが振り切ったらしい。
「おいジェイド!!無視すんな!」
「おやルーク。居たのですか」
「気付いてんだろ!」
キャンキャンと鳴く子犬のようだと思い口元を緩めると、それに気付いたのかさらに眉をつり上げる。見ていて飽きない。
「で、何の用ですか」
「昨日のこと!なんでそのきっ…キ……したんだよ!」
「何ですかぁ?聞こえませんよ」
「わかってるくせに…!」
顔を髪と同じくらい真っ赤にして語る姿はまさに"からかいがいがある"。そう思うと耐えきれず表情を崩した。
「何をしたというんです?」
「だから!その、っき、なんでキスしたんだよ!!」
「おや…昨日は何も知らないという顔をしていたのに」
「ガイにきいたらあれは女とするもんだって!なのにジェイド……っ」
「"何故した"とでも言いたそうですね」
「そうだよ!!!」
あからさまに笑いをこらえつつ昨日を思い出す、が、何故自分がこの子供にわざわざ口にキスをしたかなんてものの理由は見つからなかった。はて、と思う。特に子供のように可愛がっている訳でもなく、嫌がらせたくてやったわけでもなかった。では何故。
「……なんででしょうねぇ」
「…はぁ?ジェイドがしたんだろ!?」
「そうなんですけどね」
□ 2012/01/28 21:25 虚無
※とりあえずR18
ぬるい
アッシュさん変な人
...追記□ 2011/12/21 19:49 夢
部屋に響く浅い息、嫌でも聞こえる。
今日もまた同じ夢を彼は見続けているのだろうか。
「ルーク、ルーク!…大丈夫ですか」
「う…ぅ、あ、じぇ、い、ど…はあっ」
「落ち着いて下さい。ゆっくり…吸って、吐いて」
「ふっ、は……ぁ、」
スー、ハーと通常の呼吸をし始めるルーク。いつ見ていても痛々しい、と思うのは同情か、それとも。相手はまだ7才なのだ。普通の大人でも抱えきれないストレス、恐怖、責任。それらを抱えるには幼過ぎたのだ。まだまだ守られる年だから。
「はぁ…わりィジェイド。起こしちまって…」
「全くですよ」
「ゔ…」
「……冗談です。まだ寝ていなさい」
「うん…」
さらりと汗に濡れた前髪を撫でる。心地好さそうな顔をしながら゙昔よくガイがしてくれたなぁ゙だなんて。すでにその瞳は眠気を持っている。
「っん」
懐かしいと呟く唇に唇を押し付けた。それ以上その話を聞きたくなかった。啄むバードキッスをして、最後に薄い唇を舐めて。口惜しい。
「お休みなさい」
「ん…」
どうか貴方が哀しい夢を見ぬように。
全て私が舐めて、溶かして、食べれてしまえばいいのに。
□ 2011/10/29 23:50 あいしているよ
「愛ってなに」
「愛?」
「こういうことじゃないのか」
「やだ、セックスじゃなくてさ」
………、
ねぇ、なんだと思う?
ねぇ……
゙おれ、アッシュのこと 愛してるよ゙
と、朱い小鳥はないた。
笑っていた。
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