あかいりんごとあまいはちみつ

□ 2012/05/24 02:37 貴方の髪を絡ませて


「ルークは髪キレーだなぁ。」
「へっ 当然だっつーの!」
「さらさらだ」

さっきから櫛を通しているので文字通りさらさらと俺の手から落ちていく。ルークは自分で手入れしたことなんてないはずなのにあからさまに自分が手入れして、今の状態を保っているような言い方をする。全部俺がやったのだ。シャンプーして野郎なのにトリートメントをつけて風呂をあがればドライヤーで乾かして、朝起きて髪をとかして。こうしてルークの髪はこの長さでも輝きを失わずにいる。

「ガイってさ、俺の髪触るの好きだよな」
「…どうしてだ?」
「俺が寝ぼけてる時とか弄ってんだろ?」
「まぁ…な。こう、黄色のグラデーションが綺麗だし。まぁ好き、かな」
「へへっ」

ルークは機嫌をよくしたのかすりすりとにじりよってくる。男同士で気持ち悪いとかは無い。だってこれも俺が教えたのだ。

「そんなに好きなら、キスしてもいいぜ?」
「えっ」
「ほら」

ずいと差し出された髪の先端は、オレンジがかった黄色。元の色を忘れさせるような色だ。


「それじゃ遠慮なく」
「ははっ …ちょっ、おま、髪にしろよ」
「駄目か?」
「……まだ朝だぞ」
「俺が運んでやるから」
「…好きにすれば」

了承を得て一番近くにあった手にキスをした。くすぐったいと文句が飛んできた。
俺が嫌いだった血のような紅い髪はなんだったんだろうか。今はこんなにも明るく、綺麗な色じゃないか。



  


□ 2012/03/04 02:03 貴方との逃避行を夢見て今日も眠る

※ヤンデレ?



ガイと同じ色の毛糸
ガイと同じ色のビー玉
ガイの服から落ちたポケット

それらを全部纏めて、巾着袋に入れて、大事に隠した。






「ルーク?起きてるかー?」
「ぅ…ん………」
「ほれ起きろ。今日はヴァン師匠が来てるぞ」
「ん…?なん、で?ふぁああ…」

毎日毎日ガイは朝起こしにきて、だべって、俺のご機嫌を取る。俺はいかにもそれにご満悦そうに笑って返す。そんな閉じ込められた毎日が大好きだ。




「じゃあ、暫くまた出てくるから。明日には帰ってくるから」
「んー」
「メイドの言うこともちゃんと聞くんだぞ?」
「わーってるって!ったく…」

時々ガイは何用だか知らないが、俺の出れない外へ出て行く時があって、毎回色々言ってく。俺はいかにもダルそうに文句を返す。そんな閉じ込められた毎日が大嫌いだ。

どうして大好きな日がずっと続かないんだろう。どうしてガイとずっと一緒にいられないんだろう。俺はこんな屋敷に苛々して、ガイに愚痴を零した。

「なァガイ」
「なんだ」
「…俺お前のことキライ」
「……どうした急に。なんかヤなことでもあったか」
「べっつに。…ガイ、俺を屋敷から出せ」
「おいおいまたか…。そんなことしたら俺はただじゃ済まないんだぞ?それこそ極刑だぞ。」
「………ちぇっ」

この会話実は8回目。ガイは意地悪だから俺がガイのことスキだって知ってて極刑なんて言うんだ。10回目ぐらいには俺を連れ出してワンダーランドで俺をエスコートしてしてくんねぇかな。9回目は一週間後の飯の時間にしよう。今決めた。そん時は髪引っこ抜いて、俺の大切な巾着袋見せ付けて、目の前で大事にしまってやるんだ。ガイは俺のことがスキだから俺もガイのことすっげーすきだって知ったらきっとそこから俺の願いを聴いてくれる。10回目にはあのビー玉なんかより凄く綺麗な目をもらおう。そしたら二人でこんな屋敷捨てて…やっべ、ガイが心配してる。すげー嬉しい。




友情と愛情のすれ違い

  


□ 2011/11/20 23:57 ツインブレイヴの話

※ネタバレ?




やったなガイ!!!

叫びながら走ってくる赤に飛び付かれた。体格差があるにしても痛い。にっこにこと満面の笑みで撫で回したい感情がむくり。

「あー…どした?なんかいいことあったか」
「なんでそんなにぼーっとしてるんだよ!俺らツインブレイヴに出れることになったんだせ!?空気扱いだったのにガイは嬉しくないのか?はぁあガイとセット初めて…」

勝手に騒いで勝手に某ヒロインみたいになりつつあるルーク。そういえばそんな知らせがあったなぁと頭の端で思い出して恥ずかしくなる。自分も同じように喜んだのだ。この盛り上がりようも納得できる。ルークが俺とセットで喜んでる…

「あーわかったわかった。落ち着け」
「落ち着いていられるか!!ガイと邪魔されずずっと二人とか…!今すぐにでもいきたい……」
「ルーク…!」
「ガイ!」
「俺のルーク!!」
「ガイー!vV」

ぎゅぅぅうう!




「あれどうにかなりません?」
「ほっとけ 構ってもうざいだけだ」
「生憎私も近寄りたくないので」
「仲よきことはよかれですわ」
「そうかしら…?」


  


□ 2011/11/04 03:22 雪の降るまち

「キレーだなぁ」

「どうした?急に」

しばらく停泊しているケテルブルク。とくに変わったところはない。

「こーやって目ぇ細めるとさ、雪がきらきらひかるの」

そう言い、悲しそうに目を細めて見せた。


「……あ」
「………」

ぽろりと細めた目からなにかがこぼれてルークは声を漏らした。
見るな
そう呟いて手の甲で拭った。

小さく震える肩を見て俺はなにも出来なかった
  


□ 2011/11/01 02:13 無題

病み気味ガイルク
病んでるわけではないですが。
二人共異常




「すき」

「…?俺も好きだよ、ルーク」

「……がいがすき、すきなんだ、すき」
「どうした?」
「だいすきなんだ あい?あいをする?」
「そこは愛してるだろ」
「どういう意味?」
「好きで好きで堪らないってことだよ。ずっとこの人といたいって思えるくらい。それこそ、………永遠に」

そっか、とルークは呟いた。
それからもそもそと腕の間に入り向き合って俺に抱き着いた。

「ガイ大好き。ガイが俺をみなくなっても、死んじゃっても、ずっとずっとずっとずっと俺はガイを愛してる。ガイがいやだって言ってもおれはガイにすきって言うよ。ガイが一番すき。ティア達や父上母上やバチカルよりもガイがすき。ガイが一番大事。ガイの青の目が好き。ナタリアなんかより全然綺麗なきいろの髪がすき。おれよりも大きくて力持ちなガイの手も…。ずっとこうしていたい」

ぎうと俺の背中に手をまわしてにこりと微笑む。いつも変わらない頬に赤みがさした笑み。大好きと呟きながら背中に力をこめられ、俺はルークの髪を梳いてやる。
気付けば時計の針は逆を向いていた
  




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