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東京モダンアパート(rank)
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読者を没入させる世界観の作り方

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タイトル打ち込みながら思いました。そりゃあそんな世界観ならファンタジーほか「フィクションの奥」だよなあと思いました。 フィクションもSFも書かない人間は特には使わないかもしれないな…… みたいな内容と、ふつうに面白い内容とあって興味深かったです。 ただファンタジーものを書きたい人は結構勉強になる内容でした。帝国の誕生から消滅までのお話は面白すぎる。(世界史やったことない人間なので余計に) ファンタジーだけでなく、バットマンやアベンジャーズなどの話を見ていても「そういう描き方!」と納得できるしSHERLOCKの面白さや日本の漫画の話もしてくれてイメージがめっちゃわく。面白いです。 YouTubeのお話を書籍化ということで、かなり平易かつ話しかけるような語り口調でそれもよかったと思います。マジックシステムとかは初めて聞いた言葉なのでそれも面白かったです。

  • 4th.Apr
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Piggy

傑作ジュブナイルホラーだった。ホラー? ゴア? サスペンス? ここら辺の分類よく分かんないんだけど、殺人鬼系の映画。 しかも、その中身の描き方はかなり強烈で、ティーンの持つ自己肯定感というものに真っ向から向かった映画だった。 主人公はその見た目から同性からいじめられていて、異性からも明らか馬鹿にされている。話が進むと親からも抑圧されていることがわかっていて、ストレスフルな社会にさらされている子ども。 そんな彼女と出会うのが、いじめっ子たちを誘拐した男という。 男が主人公を特別扱いすることにより、好意を抱いてしまうのだが分かりやすく「懐柔」したいのだろうなという描きかたでしんどくなってしまった。ホストとかにハマる前でよかったっすね……… の気持ち。お金で人の優しさは買えるから。 最後の決断まで本当によくできた作品だった。中だるみはちょっとある。

  • 31st.Mar
  • Movie

アンソロジー 舞台!

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泣いた。というのも、この本はなんというか何らかの才能と努力とをしている人間たちのお話の集まりだったので。 と思ったら、ラストの観客たちに泣いてしまった。生きてる人間、ファンとして会って応援しているからこそのお話だなあと思った。 ざっくりまとめるとこう。 2.5次元舞台のキャス変 バレエの衣装作り アマチュア劇団 劇団四季みたいな職業ミュージカル俳優 2.5の観客 キャス変のところは王道の話だったし軽快な語り口でよかった。というか、自分も似たようなことがあったので嬉しい。 (文学座に所属していてSNSなどをやっていない亀田佳明が朝ドラ出演したことにより盛り上がりをみせて……) 職業ミュージカル俳優としてのお話も興味深かった。ミュージカルというと歌って演技して、の方が日本だと多い感じある。最近はちゃんと踊ってるの見てないなあ。(海外と比べるとね。)でもこの主人公は踊る方が得意なアンサンブルやっていた人という。これ、イメージ的には劇団四季だと思うんだけど違うのかな。 2.5の観客。原作のファンであり、舞台のファンでもある。そしてSNSの関係性の話でもあった。これ実際に起きたらあまりにも人間関係に疑いを持ちすぎじゃないですか………???!!?!? になりました。 全体的にはかなり面白かったですが、小規模劇団を推している身としては物足りない所もありました。

  • 25th.Mar
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哀れなるものたち

原作小説の要素からフェミニズムっぽい要素はあると思ったが、ぶっちゃけ夜職お姉さんたちのTwitterなどを見ているとああいう生活だよなって思うので それを結果的に「フェミニズムの作品だ!!」と言うのはなんだかなあと思う。 まあここら辺の悪口は追記で。 人の感想に対してはそういうモヤモヤがあれど、映画自体は面白かった。ただ性行為多すぎてみてて疲れた。ジョークとしての演出もたくさんあったが、過剰な舞台演劇のような描かれ方にいま何見てるんだっけ……? と思うことも。 ランティモスらしくない演出もあったが(そしてなにかの映画のオマージュもあるのだろうなと思うのだがいかんせん思いつかなかった。)最後にいつものランティモスになっていた。動物たちと戯れていてほしい。 原作小説読み直したくなるなー。 セックスコメディものという理解はあるんだけど、原作の方が面白かったよ。

  • 19th.Mar
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変な絵

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存在は知ってたけどなんとなく見たこと無かった本。 映画の『変な家』が公開されて、小説の方は2冊とも読んだけどこれは読んでなかったので。 察しの悪い雨穴の動画見まくってたので栗原出てくると頭の中に「栗原ぁあ゙あ゙あ゙!!」の叫び声が聞こえてきてしまってなんて嫌なバグだよ…… と思いました。 やっぱりこの繋がる感じが面白いなーって思ったけど、今回は暴力の表現がそのまま出てきて驚いた。そんなのも書くんだ……。 ここまで読んで思ったのが、休憩をはさまないスタイルで全てがつながっていてクリスティの本の伏線以外を削ぎ落としたような内容が雨穴なのかなあと思ったりしました。今回は叙述トリック多めだったのもある。 そして雨穴の本って感想あんまり書けない。なんだろう。

  • 19th.Mar
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未解決殺人クラブ

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タイトルからして何だミステリー?? と思っていたんですけどもちゃんとしたノンフィクションです。 そもそもの発端はNetflixにある猫イジメを許さねえっていう感じのドキュメンタリーからなんですが(タイトル忘れた。)その元となった事件の話のほかにも色々とまとめている犯罪ノンフィクションということで購入。読了です。 被害者の遺族であったり、はたまた友人関係であったり、弁護士と死体であったり。 いわば、フィクションでよくみる「ひらめき」などはなくてものすごい地道な執念と努力の話です。いわば根性です。 州をまたいで死体を処理するとかそういうのは確かに警察では難しいかもなあと思った。 いろんな関係性と同時に、それらの根性を正義というにはあまりにも危ういところが何個もありました。 プロに任せきれないことは多く、しかし、アマチュアの素人探偵の行いは正義だとしても責任をとれるものでもなく。 エンディングというかラストの事件はインターネットでの正義の苛烈さの話でもあり、自戒として大切にしなければならないお話でもありました。しんどい。 これらを手放しに褒めることは難しく、またこれらの行動のためにきっと救われた命がいくつもあるのだろうと思います。 そういう意味では読めてよかったなあ……。

  • 19th.Mar
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たった独りのための小説教室

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花村萬月『たった独りのための小説教室』を読んだ。 Twitterでもバズってたような…… バズってなかった?? かもしれないけど、確か「独りとは、小説を書いて認められたいという承認欲求を持つ貴方の話では無い」というツイートが流れてきて興味が出て買った。 プロの小説書きを目指す人なら読みたい一冊だと思ったが、ただの興味本位で買うのはオススメはしないなーとなった。わたしは二次創作を書いているのでプロになる気はさらさらなく、まあちょっと上向きになれればいいかなくらいの気持ちだったけど……。生半可な気持ちでみると余計に削られて疲れてしまった。 指南されて行動しろと言われて1人で隠しきってでもやりきろうとする人のための書き方本。ただそのご指摘はかなりかなり赤裸々かつ、小説をちょっと書いてきた人だとメッタメタに刻まれるタイプの指摘をするので中々難しいですね。 ある意味、プロってこんなこと考えてるんだの舞台裏暴露本でもありそういう意味では面白かったです。

  • 13th.Mar
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7月のダークライド

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ルー・バーニーって〇月の〇〇になる法則でもできました???? なんだ、この邦題 はい感想。(読了日は2/26だったようです) ミステリーを読んだのはかなり久々な気がします。『復讐殺人』以来な気がする。合ってるかな……。いや、ジェフリー・ディーヴァー以来かな!? ひと月ぐらい空いてる気がします ハーパーBOOKSのこの手の本は大体ハッピーエンドではないという認識なんですけども。これもご多分にもれずという感じでした。レーベルからのメタ推理。 ストーリーはテンポが良いのと主人公の「とにかくこの事件だけは解決させたい」という西部劇のヒーローのような価値観がよかったです。 この手の「トラブルを解決したい!」ミステリー作品、なんだかんだでインフレが起きがちというか「やばい組織」と戦う芯の強いヒーローのお話が多いのだけど この主人公はそんな中でも平凡というか非力というか、とにかく「摩擦のない」人間のお話で面白かったです。

  • 4th.Mar
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オリンピア

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2月に読んだんだけど感想書いてなかったなー。 CAVA BOOKSさんの配本サービスで届きました。最近、このサービスで届く本が大体自分のチェックしてる本なのでなんとも言い難い気分になります。 さて感想。 ざっくり言えば、オリンピックととある移民の家族のお話です。 何度か喋ってますが、移民のお話を見る度に「分からん……」になります。それこそ、自分が語っていいのか毎回疑問です。 でも、このお話での移民とは「生きるためには仕方がない」というお話で、そしてオリンピックを見る度に「自分の故郷とは」という感覚とスポーツへの情熱を見せるのです。 この故郷の感覚と、スポーツの感覚の重ね方が劇的にうまいな!? と感動していたのですがあとがきを読んだ時に「読みやすい文体では無い」と書かれていて驚きましたね……。へんな翻訳小説よりよっぽど面白かったですが……。(突然の某出版社の悪口が出そうになる。) あと装丁やデザインも面白かったですね! ひとり出版社系を管理人は応援しております。

  • 4th.Mar
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シック・オブ・マイセルフ

承認欲求の行き着く先という意味ではある意味人間の究極の形なのだが それ以上に画面の作り方が自分と合わなかったので全くのれなかった。 そもそもネット上での承認欲求と、現実での承認欲求はまた違うような気がしているので(フォロワーがほしい! の概念と、自分が主役じゃないと嫌だ! は違う気がする。)現実においては主役じゃなくていいですマジで…… と引いている人間にとっては分かんないなぁという感じ。 ストーリーとしてはかなり好きな部類だった気がするけど、画面のライティングとかが……。好みとあわなくて……。 オチまでずーーっと主人公が自分の悪心に気づいておらず、ジョジョで言うところの「お前は自分が悪だと気づいていないー」のセリフを思い出した。最後まで自己憐憫たっぷりなのは芯が通っててよかった!

  • 4th.Mar
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