クルトガ発売九年後に出た改良発展型。パイプスライドが加えられ、部分的に金属化されました。
2017年3月0.5mm発売、同年12月0.3mm発売、2018年12月0.7mm発売。日本製。
残芯約15mm、
.3mm:付属芯2本、芯繰出し量約0.45mm、ノック負荷750g
.5mm:2本、約0.5mm、700g
.7mm:3本、約0.6mm、850g
.3mmと.7mmを取り上げます。
スリーヴ(ガイドパイプ)が前後に引っこむパイプスライドにより、ノックせずに従来の2〜2.4倍書けます。
2014年に採用された20画一回転クルトガエンジン装備、筆圧80〜130gでクルトガします。初期型クルトガエンジンは40画一回転でした。
この仕組みは芯先が前後動してブレるのが問題点。クルトガのあとに
ゼブラM701を使うとその剛性に安堵する。
本品では口金周りを金属化して横方向への振動を抑制、筆記時の感触が改善されました。
縦方向の前後動は相変わらずありますが、筆記時の体感ではこれまた改善された印象を受けます。
また芯硬度を軟芯にすれば更に振動が伝わりにくくなります。
新旧スリーヴ交換可能。
アドバンスのスリーヴが紙面に擦れる感触は他のパイプスライドシャーペンと同程度。ほとんど抵抗ありません。
.7mmのみスリーヴを出すのに二回以上ノックする必要があります。二回ノック必要は新品時のみだった。
◆替えゴム シャープ消しゴムS、SKS φ4.5mm×8.5、5コ入り
クルトガスタンダードM*-450のほか
スタイルフィットマイスターUE5H-508、ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000と互換。
あくまで緊急用ながら消字力が十分にあります。しかし設計者も使用を想定していないようで、消しゴム受け座に切り欠き──消しゴムが減って短くなった際に消しゴムを取り出すための切り欠き──がありませんので注意。
良品に思います。ゴムグリップが好きな人間には薦めませんけども。
.9mmを加えれば.7mmより売れると予想しますが、そう思っているのは私だけかもしれません。
他の.7mmシャーペン。左から
本品
ゼブラ デルガードゼブラM-701ぺんてるタフロットリング ラピッドスタビロ スマートグラフ
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