雨のジオラマ

黄昏に置いていく
なにひとつ取りこぼさないために
記憶の街
目を閉じたら始まる
憩いの日
喉の奥には真実がある
幽霊屋敷になる前
踏み荒らされたアルバム
その幻に名前をつけて
僕のためだけの小さな世界
雨のジオラマ

素直になんて今更なれない

その嘘にはきっと優しさが溶けこんでいる
本心はいつも隠れてばかり
これが俺たちの関わり方
精一杯のありがとう
一瞬のぬくもり
素直になんて今更なれない
お前の弱音が欲しい
その体温がなにより雄弁だった
毒にだって慣れることが出来るのだから
全部単純なことなんだ
幸せを乞う
君の隣だけが欲しい