「おはよう」といった
眠る太陽、笑う月/SH4ウォルター夢/

名前/一話が短い
咲かない言葉

迷子の夜は夢から覚めて、夢に堕ちる
その言葉は赤い夢の中に散った
私の太陽。消えないで。そばにいるから。
眠る彼女と一人ぼっちの部屋が迎える夜の朝
黙した太陽は今日もここにあった
ここは太陽が沈んで眠る赤い赤い暗い海
眠る太陽を抱きしめたとしても夜はさめない
からっぽの世界で懇願の口付けをしたい
そして夢見る夜は沈むように溶けて消ゆる
誰もいない部屋はただ祈るだけ
それは口元に浮かんだ柔らかな愛情
夜は形無し、望むがままに
太陽の深海の、一粒の涙
歪んだ夜が一つ、二つ
世界が逆さに変わるとき


mae tugi
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