迷子の夜は夢から覚めて、夢に堕ちる///


ぎぃぎぃぎぃ、ぎゃり、がさ、がぁ。
土の香りが鮮やかな、そんな夢を見たの。
ざぁざぁざぁ、かんかん、がん。
ぐるぐる巡る、泣きたいようなそんな夢を見たの。


ぎしり、がしゃん、ごぽごぽごぽ。
暗い水底に沈むような、そんな夢をみたの。
こわくて、こわくて、目が覚める。


「、あら?」

起きて、そして違和感を感じたの。
いつもの部屋なのに、いつもの部屋じゃない。
でもどこが違うのかなんてわからないけど。

寝室を出て、廊下。
すると、左側に大きな穴がひとつ。
ぽっかり空いた暗い穴。

呼ばれるように私はそこに進む。
開いた穴が、私を呼ぶような気がした。



mae  tugi
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