2022/02/09 - 58
結局私を手放さないのはあなただけだった
愛と漏電
君が背を向けて本を読むので、その太腿を撫でました
天使が売られている
雪溶けの約束
血で絡んだベロ・キス
今日であなたの感情は終わりです。わたしが支配してあげる
レースを飾ろう爪を与えよう睫毛の先に光をあげる
何も伝えられずに蝶になって飛んでいくの
あなたに言えないことばかりが多い
天国みたいな夢・誘われないもの
私について常に妄想し続けてください
わたしという切れ端をあげるよ
恋というものはあなたを精神的に強姦するものだ
わたしの少女性を可愛がってほしい
満たされて初めて後悔する
自分の人生に期待なんてかけたくない
誰もわたしを求めなければいい
わたしを要らなくなるまでそばにいてね
2021/12/29 - 57
あなたの人生の中で一番、わたしが汚い女でありたい、一番綺麗でもありたい
この夢はわたしを閉じ込めるためにある
わたしの話なんて覚えてなくていい
触れてもらえるなら間違っててもいい
わたしの身体にリボンを通してよ
私の本性は純粋で白いでしょ?
黒いレースの目隠し、そしてブランコに座らされる
ブレスレットを与えられる、そして花畑に蹴っ飛ばされる
ハイヒールに踵を押し込まれる、そして膕を撫でられる
口枷を結ぶ、そして瞼にキスを
全てはさよならのための儀式
修正液に目が眩む
わたしは自分の本性がお気に入りよ
しぶしぶ君のタバコに執着している。メビウス六ミリ
凍ったコンクリートを踏み締めながら待つだなんて嫌
わたしの消えないさざなみはよる辺ない
わたしを蹴り上げる靴先はずっと前に失ったものだ
2021/12/29 - 56
白いカーテンはあのひとがわたしのために買ったもの。この海の見える家もあのひとがわたしのために買ったものだ。この愛も、鞭打つ愛も、あのひとがわたしのためにしてくれることだ。痛みに喘がないと生きられないわたしの為に。
どうせ君もあたしも綺麗な女の子に慰められる、彼女たちのようにはなれないのに
歯の愛撫で泡立つ脳漿
わたしの足の間の隙間は、あなたの精液を漏れ出すためにある
タオルケットを撫でてもあなたを思い出すことも出来なくなる。あなたを忘れたいから
あなたが生きている限り、私の歪さは燃え尽きない
満たされる度に後悔する
寂しくてチョコレートソースを舐めたって意味のないこと
わたしの性感帯はすべてに屈する
二十年も無駄に生きて分かったことなんてひとつしかなかったでしょう
子宮が故障していて、わたしもう遊ぶ時間がないの
魂で抱いてください
愛を愛そうね
女は花にも毒にもならず、ただ腐り落ちていくばかりである
2021/10/27 - 53
心の戦争とその規模
ただ今日も地獄を呼び寄せるの
どうせ言葉だけは決まっているの
「好きな人がいる」その役目が私でないと知った時、私は何もできなかった
同じ腹で生きていたい
寂しくなったらまた来てください。私、待っています
わたしのやさしくない愛人
群青、度合い、変数
さみしいよね。いじめてあげるよ
きみがわたしの命日になるみたい
あなたのその妬ましいような視線は、私にとっては愛撫でした
匂いが海にまで伸びる
悪夢しか知らない
指先から膣まで
臍舌
人生は所詮ストリップショーですし
私の血は他人同士の血でできている。私の血って、どこにあるのですか
2021/09/22 - 51
わたしが死んだらネズミの死体のようだと言ってください
濡れた質感のある女
いつも日焼け止めのにおいのする女
私の恋の対象は暴力
一番最初に覚えた感情は求愛です
一緒に出掛けて、あなたはわたしよりも海を眺め続けていた
花と濁り
少女は虐めるものです
艶福家
おお哀れなるかなあなた
奪われ尽くされたら意味がない
愛は棘
地を見ることが似合う男
少女恋文
あとは要らないわ。遊んで下さいな
いつの間にか波は揺蕩うし、私は眠れない
ぶちぶちと女の刃で
ねえ、覚えてますか?あの日のこと。わたし、とっても痛かったんですよ。あなたはもうわたしにとって無害な男なのですか?そんなことは許されない
薔薇は紅茶の香りで
だってあなた、私以外に欲しいものある?
2021/08/30 - 50
強い目であたしを見ないで
死は揺るぎない わたしの生命
短刀を咥えるのでさみしくない
お前は頭と身体が弱い
汗ばんだ手はあなたの遺伝子の証
あなたがわたしを欲しいことなどとうのむかしに知っている。だのにお前は相も変わらず恭しく従順で。よくもわたしのような小娘を愛せるものだわと今日もスカートひらひら誘惑する。
鮮烈の中で息をしてみたい
きっと生涯楽しませるでしょう
あなたの縋るような眼差しを思い出しては自慰をする
少女の脚はあいいろ
きみは少女になれる
芳しきあなたのために
死ぬまでわたしの兄でいて
永遠に私達が結ばれることはなくなった。結ばれようとした絶頂から、果てのない虚空へ突き飛ばされた絶望を私は永遠に愛す