S1-50 | ナノ


10
くちびるから踵へ
海の青で幸せになってね
美しい声を編み出すその喉を喰い千切ったら、どうなるんだろう
戯れなんかにしたらいやあよ
あなたの瞳の中で眠った。どんな世界だったか教えてあげようか

ダイヤを散りばめたようなあなたの微笑んだ時の瞳
十字架を隔ててキスしましょう
迎えに行くから会いに行かせて
エーゲ海でオレンジを搾って待っているわ
美味しい文学

まだ愛が綺麗
シナプスほどけろ
両の眼(まなこ)は行方知れず
もしもあなたを愛したらわたしはきっと滅ぶ
さよならが言えたのなら完璧になる

あなたが美しくて本当は目尻を濡らしていたと言ったら、笑いますか
彼だけが私をミューズにしてくれる
あなたの美しさにこっそり眩暈を起こす
魔性の愛よ
きみの裸の愛し方

叶わない楽園、冷たい鍵穴
ドラマチックメロウ
因果にまみれろ
海の波に乗って抱き合う恋人の死骸
くちびるに鋭い痛みが走ったら駆け抜ける


09
わたしの心臓の権限はあなたのもの
足の指より逃げ出せる踵が欲しかった
石榴の実が割れたとき、わたしの爪が伸びた
きみの口の中が白いことをなんとなく可愛いことだと思う
四つん這いになれればしあわせだった

砂漠にはあなたと凍えそうな風と夜空がある
私の背後には恐ろしい死神がいる。いつか私の運命になることよ
黒いワンピース、黒い海。大事なことは口にしない
夜になれば影が浮かび上がり、本性を剥き出しにする
あなたがわたしの腹に頭を乗せる。わたしはあなたの頭に手を置いて慰める。真昼の出来事。

あなたを愛したら溶けてしまった あなたが違う生き物だったなんて
きみの瞳の中に真相を隠してる
運命の先にいつもあなたがいるのよ、どうして
さあ来て、さあ来て、あとはあなたの口にこの毒一滴を垂らすだけ
あなたを好きなまま死んだからあなたを忘れることは許されない

ただの電脳的快楽だよ
甘い繭
暁に祈っては意味がなかった
ダチュラと偶像
眩しい泡立つ海、あなたの麦わら帽子が落とす影

それでも、あなたはわたしの愛おしい獣
義母のワンピースを着せられ、私は愛される
春はあたためることが苦手みたい
俺のファムファータルだと自覚のない女
瞼に残るだなんて嘘だわ


08
あなたを想ってパイを作っては完食する
いつかあなたが私の名前を殺してくれるまで
好きよ、───。あなたに世界を変える力なんて無いけれど
蜘蛛の産道を通る
リコーダー、三半規管、愛撫

ピーコックタウンが燃えてる
冬に生まれたわたしは羽化する方法を知らないまま
あなたを愛して鍵を失くしてしまった
首筋にはまだあなたのにおい
冷凍庫に私の希死念慮がある

ぼんやりとあなたを思い出しては目尻を濡らす
線香のにおいで義父を思い出す
胸の上を透き通る
自分のあたたかさはどこへ行ったって分からない
アルテーミスになりたかった

無音の海
魔女の庭にはきみが棲んでいる
恋慕だとは言い切れない征服
心臓さえあればわたしはわたしでいられる?
神話にならなかった場所がある

成れの果てのつよいひとよ
楽園って言葉がずっと頭にあるの
壊れるなら私の掌の上で、視界の中で。
不可解に恋
あなたのサロメになってあげる


07
下睫毛が受け取る涙
アポトーシス、射抜いて
ユーフォリアにはアーモンドグリーンの色がするね
髪も一緒に揺れて美しいね
頭が痛くなり始めてからやっと眠れる
摂氏噂噺

所詮は遺伝子のコピーを受け取ったタンパク質にしか過ぎないのにね、私たち
いつか全てについて思い出せなくなる
掃いて捨てるほどある理想
恋に没したい
わたしだけ半永久 きみは有限

きみの名など不要 私は必ずきみを手に入れる
XXX 純情が笑ってる
処女絶頂
光が嗤ってる
雷(いかずち)の花

水銀の血潮
愛がたなびく
サイケデリック猛獣
あなたはこの世で最も長い奇跡よ 誰も救えはしないわ
互いが互いの色彩を望み、墜落する
他人の錠剤眺めてる

パニエとチューリップ、よく似合ってる
暴くなら制服からよ
なんにもできないけど、死んだらあなたの遺骨を生むくらいはできるよ
天文学的数字を(叶え/数え)ながらきみと宇宙で遊んでる
いつもあなたは痛みを気付く前に摘み取ってくれた


06
味わいの過去
きみへの想いで花吐き病になったらい甘んじて窒息死してやるね
きみとは火中のなかで
生まれ落とされたところでどうせ生き残れない
今この瞬間を二時間くらいの映画にするなら何分くらいなんだろうね

素敵な海ね、溺れちゃいたい
わたしの泪、あなたの瞳に落としてもいいか
落命は不要 祈りも不要 哲学でさえ不要 味わえ
やっと私の思いにくちづけできるわ
約束はいつも足先と尾で

あなたの吐息が私の肺を濡らす、熱帯夜
まばたき、まつげの影、あなたの産毛
しなないで。いつまでもわたしをほうようしていて
きみの光線はわたしのためには光らない
あなたがすきよ、かみさま。いつしか崇拝じゃなくなっちゃった

きみがいなくなったら、わたしきみとの思い出の中で生きてやるから
魚のほうが派手
私が嵐になってあげる。あなたはただ呑み込まれればいい
そのままでいてね。あいせなくなるから
尻を触られながらお腹空いたりなどしている

鏡とか窓に映り込むわたし、本当にあなたと血を分けた存在なのかと思う
互いの存在を夢の中だけで確認して証明愛
それが耳に届くと一瞬だけ涙が溢れそうなほどの激情が胸を掻き毟る
太陽に照らされて干からびてもいいと思えるような恋(罪)だったの
うん。ずっと傍に居たい。あなたが居なくても生きていけるだなんて知りたくもない


05
爪が剥がれるような気持ち
一緒に行った丘の花畑。お前が口にしなくとも、瞳が一緒に死んでくれるかと言っていた
、なんだったっけな。
花なら良かった。あなたが飽きる前に朽ちるでしょ
あなたの尾がわたしを包んで深い底へ連れて行こうとするからぜんぶもう、ままならないね

私をコンクリートの下、さらに6フィート下に埋めてね
悪魔とセックスしたわたしは地獄行き
近未来SFを書けずに死ぬ
電気のつかないバスルームは美しい音楽を聞くのに最適
さよなら四文字、少女のにおい

君と離れたら空気が美味しくて悲しくなった
なんだか今の私たちのアングル、雰囲気、情景、音響、映画みたいじゃない?
魔女だったのか魔女にされてしまったのか
知らない血が流れてる
さようなら、期待されるような命じゃない

宝石の熱
幻覚の中で目覚めるのはこの世で一番の不幸
瘡蓋だらけの心臓
風はそよぎ、大地は息をし、雲は流れ、海は揺らめく
1264年に出会えたら良かったのにね

安堵ばかりしていて辛い
コンクリートに横たわる人魚
ラララ冠よ
マスカレードジャム
プラトニックラブの結末


04
ミョルニルで殺してね
まじないのキス
嘘だからどうか暴いて
セックスとモルヒネとペルソナ
エチュードに抱かれて眠る

箱庭で強奪を学びました
ボディーソープにときめいて
どうせそこに心臓は無いのだし
セピアブルーに射抜かれる
ソラリスの無価値

ラブシェルターで会いましょう
いつか春の轍を踏もう
微笑みは秘めておくもの
少女は麝香を漂わせるもの
ありったけの宝石を身に纏って帰らぬ人となりたい

素足のバニーガール
この愛は化学(死体遺棄)で叶える
似た者同士の春
もうわたしは終わりをご所望なのよ、ダーリン
回転木馬が私を殺す時

君の黙秘は愛おしい
生まれた理由を乞うくらい貴方が好き
私たちは選択することができない
わたしはあなたに、あなたに村を焼かれたのです
過去の太陽を浴びました


03
冬の燃え滓を纏う
愛おしさにもならない
優しい国ができたら一番にあなたを迎えるからね
もうこの季節も怖くないね
太陽を蹴り砕いてほしい、私の名前を呼ぶように

泣いているのなら舐め取ってあげる
どうせならわたしはあなたのしあわせを詠える人魚になりたかった
切り取ってあたしが食べてあげる
花を吐くこともできません

愛とはしがみつくこと
内緒話するみたいにしてね?
きっと細胞もあなたのことが大好きなんだ

なあ、人生。私を自殺させたいんだろ
きみはあたしが調教したパブロフの犬
きみのために銀の庭を育てるので
あなたの指先の熱に本当は愛が灯っているのではないかと勘違いしてしまうの
痛みが虫のように湧く

いっつも薄皮みたいな気持ちしか抱けない
祈ったらどうにかならいかな
エニグマ・マグラ
死ぬほど美しいから大丈夫だよ
嫌がってるみたいな歌声


02
色づいていくはずの素足
誰も来ない部屋にずっと花を飾っている
わたしはサロメあなたのしもべ

心から私を信じなさい
私が本当に欲しいものは、支配と、それによる愛
私のトルソー
愛も毒も流れない
プルトニウムを一緒に密造したい

例えば私はあなたを愛するために細胞を作り替える
悲しいくらい繃帯がなくなっちゃった
白鯨に食べられたい
ふしだらなふしあわせ
さよならを込めて海へ連れていってください

私を化け物と呼んでいいのは知っていいのは貴女だけ
蝶よ聖女の振りして破滅させておくれ
おろしたてのいのち
やわらかくて、するどい
その激情が私を救った

そうして私の初潮は私だけのものじゃなくなった
向こう側のわたしたち
お腹が空いたら愛してあげる
さざめきごと
どうかふしあわせで


01
運命のめざめ
産み出したならあとは劣化するだけって暴力的な言葉思いついちゃったなぁ
幸福で穢れてしまうわ
尊い地獄
きっと奪い合いこそが愛よ

もうきっとさよならがすぐそこだけど見ないふりしよう
罰のない罪
さよなら母胎、またきて産道
生爪の成形
生理痛を愛しましょうキャンペーン

言葉は悪いけど地獄に落ちて
スノードームの中で白骨化
わたしの盲信
きみのフェティシズムに適うならわたしを愛して

あなたのことが好きだからずっと誤魔化していてください
濡れる舌の先
いつか名前がつくのかも知れない
要はかみさまなんていらないの

わたしと星を巡ってからころしてください
きみと生きるのは怖くなかったはずなのに
冬、あなたと感じた白銀について
きみの輪郭を啜って


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