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2020/06/28 - 10

まだ愛の方が綺麗
くちびるから踵へ
海の青で幸せになってね
叶わない楽園、冷たい鍵穴
戯れなんかにしたらいやあよ
十字架を隔ててキスしましょう
両の眼(まなこ)は行方知れず
彼だけが私をミューズにしてくれる
あなたを愛したらわたしはきっと滅ぶ
あなたの美しさにこっそり眩暈を起こす
あなたが美しくて本当は目尻を濡らしていたと言ったら、笑いますか


2020/06/28 - 09

四つん這いになれたら幸せだった

いつか私の運命になることよ
あなたがわたしの腹に頭を乗せる。わたしはあなたの頭に手を置いて慰める。真昼の出来事

運命の先にいつもあなたがいるのよ、どうして
さあ来て、さあ来て、あとはあなたの口にこの毒一滴を垂らすだけ

眩しい泡立つ海

それでも、あなたはわたしの愛おしい獣
俺のファムファータルだと自覚のない女
瞼に残るだなんて嘘だわ


2020/06/28 - 08

いつかあなたが私の名前を殺してくれるまで
好きよ、───。あなたに世界を変える力なんて無いけれど
リコーダー、三半規管、愛撫

冬に生まれたわたしは羽化する方法を知らないまま
あなたを愛して鍵を失くしてしまった
首筋にはまだあなたのにおい

ぼんやりとあなたを思い出しては目尻を濡らす
線香のにおいで義父を思い出す

無音の海

楽園って言葉がずっと頭にあるの
あなたのサロメになってあげる


2020/06/28 - 07

下睫毛が受け取る涙
アポトーシス、射抜いて
髪も一緒に揺れて美しいね

所詮は遺伝子のコピーを受け取ったタンパク質にしか過ぎないのにね、私たち
いつか全てについて思い出せなくなる
わたしだけ半永久

光が嗤ってる

水銀の血潮
互いが互いの色彩を望み、墜落する
他人の錠剤眺めてる

パニエとチューリップ、よく似合ってる
暴くなら制服からよ
いつもあなたは痛みと気付く前に摘み取ってくれた


2020/06/28 - 06

きみとは火中のなかで
約束はいつも足先と尾で
そのままでいてね。愛せなくなるから
きみの光線はわたしのためには光らない
わたしの泪、あなたの瞳に落としてもいいか
しなないで。いつまでもわたしを抱擁していて
私が嵐になってあげる。あなたはただ呑み込まれればいい
鏡とか窓に映り込むわたし、本当にあなたと血を分けた存在なのかと思う


2020/06/28 - 05

安堵ばかりしていて辛い
あなたの尾がわたしを包んで深い底へ連れて行こうとするからぜんぶもう、ままならないね
一緒に行った波打ち際の崖。お前が口にしなくとも、瞳が一緒に死んでくれるかと言っていたね


2020/06/28 - 04

ソラリスの無価値
君の黙秘は愛おしい
回転木馬が私を殺す時
ミョルニルで殺してね
嘘だからどうか暴いて
セピアブルーに射抜かれる
この愛は死体遺棄で叶える
少女は麝香を漂わせるもの
セックスとモルヒネとペルソナ
私たちは選択することができない
生まれた理由を乞うくらい貴方が好き
もうわたしは終わりをご所望なのよ、ダーリン
ありったけの宝石を身に纏って帰らぬ人となりたい
きっと、きみの恨みが海の向こうから届いているのだと思う


2020/06/28 - 03

きみはあたしが調教したパブロフの犬
優しい国ができたら一番にあなたを迎えるからね


2020/06/28 - 02

私のトルソー
愛も毒も流れない
その激情が私を救った
やわらかくて、するどい
色づいていくはずの素足
わたしはサロメあなたのしもべ
蝶よ聖女の振りして破滅させておくれ
さよならを込めて海へ連れていってください
私が本当に欲しいものは、支配と、それによる愛
私を化け物と呼んでいいのは知っていいのは貴女だけ


2020/06/28 - 01

わたしの盲信
運命がめざめる
きみの輪郭を啜って
幸福で穢れてしまうわ
スノードームの中で白骨化
言葉は悪いけど地獄に落ちて
いつか名前がつくのかも知れない
冬、あなたと感じた白銀について
産み出したならあとは劣化するだけ
わたしと星を巡ってからころしてください
きみと生きるのは怖くなかったはずなのに
きみのフェティシズムに適うならわたしを愛して
あなたのことが好きだからずっと誤魔化していてください


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