2021/08/30 - 50
強い目であたしを見ないで
死は揺るぎない わたしの生命
短刀を咥えるのでさみしくない
お前は頭と身体が弱い
汗ばんだ手はあなたの遺伝子の証
あなたがわたしを欲しいことなどとうのむかしに知っている。だのにお前は相も変わらず恭しく従順で。よくもわたしのような小娘を愛せるものだわと今日もスカートひらひら誘惑する。
鮮烈の中で息をしてみたい
きっと生涯楽しませるでしょう
あなたの縋るような眼差しを思い出しては自慰をする
少女の脚はあいいろ
きみは少女になれる
芳しきあなたのために
死ぬまでわたしの兄でいて
永遠に私達が結ばれることはなくなった。結ばれようとした絶頂から、果てのない虚空へ突き飛ばされた絶望を私は永遠に愛す
2021/08/13 - 48
ずっと命が尽きるのを心待ちにしていました
あなたを不幸せにするにはどうしたら良い?
はやくわたしが誰かを愛せる生き物だということを教えてください
わたしはしあわせで上唇を舐める
ヒロインの自殺
私は二十四時間精神病の雌犬
私は日々言語化できないことばかりなので
私に教えてください、永遠に
彼ほど素敵な奴隷もそういない
わたしをロリータにしないで
私に目を与えてください
愛されるのってめんどくさい
もし、あなたに捨てられてもわたしは愛の抜け殻にずっと凭れることができます
愛故に人を殺してみたい
あなたはわたしの地獄でいてください
今度こそはあなたと腐り落ちることができます
トラブル上手だね
雨の日はあなたから貰った罰が痛くなる
2021/07/28 - 47
きみはたまにタイツをメモ代わりにする
スリーヒロインズ
死体になりきってあげるからあいして
ああ、私がこの言葉を知らなかったら私はもっと別の違う言葉であなたにキスしたのに。そしたらそれは、どんな言葉だったのかしら…………
何故あなたはわたくしをどこへも行けぬをんなにしてくれなかったのですか
言葉が要らない 本能とやらで分かってしまったので
わたしはきみを理解しようとしているのに…
きみはわたしの愛しい愛の肉塊だよ
白々しい舌と愛撫
私は死を欲望しており
あなたは私をとても麻痺します本当に良いです
私にとって幸せというのは手に余るもので飽きてしまうため
上手に分からせて
2021/07/06 - 45
色の濃い砂時計
薔薇の蕾を握り潰す
昨日も愛してくださり、ありがとうございました
紅茶を一口含んだらはじまるのでしょう
十五、六の頃の海がいちばん美しかった
ぎゅってしてくださいな
あたしの精神状態はずっとおかしいし
キッチュな射精
辻斬り接吻
わたしの中で開花しろ
覚えてなくてもだいじょうぶ
こんなにも複雑になってなんかいない。すっぱりと手を切られているはずだった。あなたがわたしに執着しないのなら
あなたを僕に嫁がせることにしました
ああ、奪い損ねた
永遠が溶けるまでさようなら
二人だけの慈愛
二人だけの破滅
二人だけの憎悪
或いは、心中について
2021/07/03 - 44
フルボディなら
電脳/tatoo
爪の硬さをはやくに知りたかった
自我の逆流
白痴のパトロン
再解釈
少女は二度死ぬ
まともなら呼べなくて
愛してると口走ってみたら似合いそう
あなたの地獄についていきます
あなたの地獄に連れていって
黴だらけの愛慕について
大変美味しく飢えを凌ぎました
天使様になっていっぱい血を浴びたい
どろっどろの身体で人を愛せよ
ああ、私の部屋でもあなたを愛でることができるのかと思った
文字が書けるなら私はあなた宛の手紙を書くわ
2021/06/25 - 43
ぬいぐるみを抱きしめてねむるあなたは綺麗だ。わたしもこっそりとそのぬいぐるみの柔らかなしっとりとした短い毛並みを撫でる。そしてわたしがゆめみるのはあなたとわたしとぬいぐるみとの朝
わたしたち、有機的な肉で愛し合いましょう
綺麗に歩けない
きみにだけに消費されたい
私はあなたから離れない
じゃあ答え合わせしよう、なんにも恐ろしいことはないのよ
第六角形型の恋について
2021/06/20 - 42
暴力キャラメリゼ
ロマンスにはなれない
青姦のはかなさ
殺されゆく夢の中について
我等は合歓のなか
あなたをきっと壊したって
めえめえ鳴くあなたが可愛くて笑ったのを覚えている。どこかのお屋敷だった。あなたは上質なシーツの上に裸でかたちのいい乳房が揺れた。乳首って本当にピンク色なんだと思った。なんとなく弾いてみたい気がしたけど、わたし結局なんにもできなかった
わたしはただの傲慢な少女なだけでした
あなたの森へ誘ってよ
空っぽな私が、ただあなたを思い出して自分を慰めることを許してほしい
そうよ、わたしの父はマザーグースだった。だけどそれがなんだっていうの
メロウスーサイド
私の夢のなかで咲き乱れるチューリップの群れ
呪いへの祈りについて
折られるチョークのかず数えたい
涙は言葉じゃないのよ
2021/06/01 - 41
だけど私は弱いから、心のやり取りなんて求めてない
あなたの名前の縁に腰掛けてもいいですか
君はもう海を見たから
ほむらならば
九九のように
皺の寄った羊皮紙 こぼれるミルク
その愛がわたしを迫害する
わたしを生かすあなたのこと。本を読むあなたのこと
夏に付着する暑さはどこへいくの
綺麗に整理させた活字。読まれたいと希うもの
わたしを手に掛けなくとも、かれはわたしの首を絞めることができる
初夏。プールにはまだはやいかしら。みんなが髪を纏める日。うさぎ小屋がまたきっとむっとさせる匂いをさせる。いつも下駄箱にある引き取り手募集の紙。いつもいつかは亀に食べられちゃう小さな金魚。転校先ではまた転校してきた子の学校で飼われていた動物の話を聞くのが好きだった。転校した学校では昔大きな立派な鯉が飼われていたけど跳ねて死んじゃったらしい。今度はアヒル二匹を飼ったけど私も認知していたけど卒業する前に死んじゃった。あの頃はほとんどの女子が唇を青紫色にさせてた。
きみはこれからわたしの生き物になるんだよ
きみの首を爪で引っかいて、五芒星を咲かそう
わたしは口は他人の口にふれた
わたしの愛の片割れを探している
腥らわしい
愛に飽きたらそうしましょう
私は輪っかのない天使なの