2024/03/09 - 68
天國済み
清楚は苦い
出来の悪い夢
卵巣が熟しゆく過程
人を永遠に縛る唄もある
絶望だけはよく知っている
ファムファタール、おやすみ
曖昧な話し方が好きだった
他の誰よりも名前を一番に呼んでくれ
ちょっとえっちな方が女の子らしいよ
俺のせいでそのまま、埃を被り続けてくれ
お前は天使だから、背中に羽のタトゥーを入れよう
あなた、わたしに愛されたくて優しくしたのね。卑怯だわ
あなたはわたしの裸にケーキを塗りたくって抽象画みたいと呟く
2024/03/02 - 67
天國済み
人を永遠に縛る唄もある
ファムファタール、おやすみ
絶望だけはよく知っている
あなた、わたしに愛されたくて優しくしたのね。卑怯だわ
2024/02/24 - 66
空が燃え尽きる頃、私は荒野で意味を食みながらその炎を眺めている
この想い出は綺麗なままでは青痣が残る
甘い白磁
きっとわたしは犬
薔薇の沈黙
やぶれそう
きらきらひかってくるう
わたしは純潔
私の人生は隙間なく最悪
舌を噛み切って死ぬのだろうか。それでも構わないよ。どうせ食べるから
私の言葉があなたの心になんの痕跡も残さないことを望みます
きみはかわいいから泣き叫ぶ姿がみたい
その特別な指で触れてくれ
白い口で精神をかきまわして
あなたの恋心なんて死んでしまえばいい。胸の内に手を伸ばして握り潰してあげたかった。あの子は、あなたの優しさであなたのものにならないのだから。
ねえ、先生。わたしただ素直に言って欲しいだけなの。お前が欲しいって。お前が他所に行ったらお前も男も殺してやるって。
2023/06/05 - 65
先生。先生に、教室に教科書を忘れてしまったような、そんな感じで覚えていないよと言われたいの
人生で最も愛翫するよ
きみは荒れた唇がよく似合うおんな
お前は醜いね
恋を終えた胸は潰える
あなたの秘密も守らずとも濡れる午後
自由を手にしながらもあなたの足を舐める
いつか思い通りに愛してやりたい
蝶の煙
あなたを許せなくて花壇を燃やした
きみの心まで犯す
海が冷たいから
あたし花になりたいの
似姿
優しく頭を撫でないで
莞爾
きみの思い通りになりたいの
メフィストワルツ
常少女
あなたにとってわたしは可哀想な人でしたか。わたし、かわいかったですか
わたしの価値はあなたが決めるべきだから
2023/03/09 - 64
あなたの飼い主になってあげる
薄氷の下で春が死んでいく
意味もなく教えてくれましたね
少女性はあなたのために取ってある
きみのために針を飲みますので
二人でなら死ねると思うの
私に残酷だった全てのもの
あなたに埋もれていたい
私に二度と逆らえなくなるような恐怖をください
あなたの愛で歪みたい
少女の宇宙
微睡む紅茶とクッキーの境目
残酷な雌豚
遺響を撫でる
心にならない
死がちょっと怖い
あなたのままで
瞳が寂しく感じてしまう
あなたを傷付けられるなら、生まれてきた意味があったと思う
あなたに殴られる度に心の一部を標本にしたい
天国で犬死に
あなたは不機嫌であればあるほどいいと思う
あなたの胃が食べたい
あなたの口にする言葉の一部になりたい
あなたの声を聞きたくない
2022/09/15 - 63
食餌
愛されるよりも心配されたいということのほうがしっくりくる
帰り方が分からなくなればいいのに
あなたのこめかみに唇を寄せながら泣いている
あなたはわたしに死を忘れさせる
生まれること死ぬこともないわたしたちのくに
わたしを捲って
本当はわたし、殺されたかっただけ。嫌わないで
いつかわたしの息で死んでしまえばいい
あなたの肉がいい
破廉恥なかさぶただこと
あなたの慈愛で終わりたい
海よ、私の声を攫ってくれ
水槽で泡を抱く
わたし、こんなに自分が馬鹿な生き物だなんて知らなかった。でも、それを知れて嬉しいと思う自分がいます
気怠い血液
恋も猟奇も
お前は万華鏡のようだよ
私の美しい少女はどこまでも行けるだろう
君は僕の意識を十分に満たしてくれる
好きなだけ痛めつけて。でも首は絞めて
あなたの愛で暮らしている
あとは不幸になるだけ
2022/04/08 - 61
フレンチトーストにあなたを添えると美味しい
記憶を食べてもあなたは懐かしい味にならない
ほろほろの身体
わたしあなたの本能
美しいものにひれ伏してしたい
あなたに支配されない人生に意味なんてあるの?
あなたの気配を覚えて、
私穏やかなのよ、今
春の間を生きているとうんざりとしてしまう
暴力を振るわれれば振るわれるほど愛してしまう
寸止めの迫力
幾つかの夢はあなたに成る
わたしの脳の中で眠れ
瞼のざわめき
恋文にならなかった恋
あなたを知ることはどんな意味があるのでしょう
私はこの方を恐ろしいと思ってもいいのだろうか
わたしはあなたが好きです。ですが忘れてくれて構いません
2022/02/20 - 60
わたしの身体はラヴェンダーの香りが抜け落ち、魂がないの
翅はあっても飛べないまま、粥を食べ続ける
椅子に座らされ、目隠しをされ、瞼を下ろすと、ヒヤシンスを差し出される
すずらんの憂い
あなたの小さな庭に妻のように佇んでいたい
けずる
眼球に唇 お前への執着
盲腸の小さな天使のような傷跡
わたしを閉じ込めては安心するのね
甘くさい
ああ、そのようにしてあなたは私に触れるのですね
過激なロマンスにしよ
もっと私の呪いを飲み込んで
2022/02/10 - 59
注射針が血管で、愛が心臓
ねえ、ふたりフタゴムシに産まれてたとしても、出会えていたかな
電波的子宮口
指を突っ込んだら破れてしまいそうなほど、君はやわらかい
尻を叩かれ赤に染まる。初恋のやうに
外傷を撃て
大体の温もりは知っている
愛し火
ドメスティック・エロティック衝動
あなたがわたしの生命を引っ張って
欲望を持った唇
あなたの作ったラズベリータルトをフォークで崩す
夢でさえあなたは自分を優しくすることができない
悲しげにかおる塩基配列
アルミホイルを頭に巻いて手を繋ごうね。カウント・ダウンよ