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「ほう、面白そうじゃねぇか」
大量の書類が乱雑に積まれたデスク、その椅子に腰かけて灰皿へと乱暴に煙草を押し付けた五十代のスケベそうな顔をしたオヤジは、ニヤリと笑って私へと視線を投げかけた。
「まぁ、確かにあの貴公子様は主婦のファンも多かったからな。しかしそれ来週号に載せられるのか?」
「三日ください。必ず記事にできるネタを拾ってきます」
「一日動いて手ごたえ無かったら例の俳優の周辺張る班に戻れよ。今そっちが正念場なんだ」
「……はい!」
必読
日本バレエ界が孕む夢と闇
名門私立校と二人の神童
彼らが語る『真相』
彼が告げる『真相』
数多の天才が存在した故に
彼女が紡ぐ『真相』
戦わされた子供たちの行方
(
いつか大きな声で歌おう)
(
それは何よりも純粋な愛だったと)
後記