執筆後記（あとがき）

　追放の地で永久を願おう、短期決戦型の短めな中編でしたが無事完結しました。皆様お楽しみいただけたでしょうか？
　不二長編でも幸村長編でも一貫して『自分の心を告げること』に重きを置いてきましたが、もちろんそれが正解じゃない物語もあるのだろうなと思ったのが始まりです。当初仁王の物語を書くことは予定していませんでしたが、語られない本音を抱かせるならこの男以外にいないと思い仁王くんを研究する日々が始まりました。
　私は単行本派なのでどうにも最近の新テニ本誌の仁王祭りに乗り遅れているのですが、彼はいつもどんな思いで他人に成りすましているのかを考えるところから仁王を巡る冒険は始まりました。息詰まること半年、いつのまにか幸村長編の方が先に出来上がってしまったりしてこちらは大幅プロット変更。難産でしたが上手く書けた自信はこれっぽっちもなく、不二や幸村と違い『書こう！』と思ってから彼を見始めたのでどうにも不安定になってしまったように思えます。
　改めまして、この話はいかがでしたでしょうか？チャコが今大学でノンフィクション論を受講しているが故にチープなインタビュー記事形式を興味本位で取り入れてみましたが、こちらも失敗した感が拭えず。それらも含めて皆様の感想をお聞きしたいです。どんな些細な事でも構いませんので、この中編を読んで皆様が思ったことをお聞かせください。
　最後になりましたが、ここまでご覧いただき本当にありがとうございました。これからもどうぞ、占領をよろしくお願いいたします。

2012年7月1日　チャコ