いつ発売されたか知らないんですけど、2000年代初頭からあったような気がする鉛筆削り。
同社は小さな鉛筆削りのことをどれでもポケットシャープナー、ポケシャと呼んでおり、そのなかで最も流通している製品に思います。日本製?
公式寸法23mm×17×39.5、画像内寸法は実寸
口径8.0mm、切削角度24°、
とんがり係数約0.81、削りくず厚約0.15〜0.2mm
ステッドラー エルゴソフト三角軸(細軸のほう)を削ると塗装が剥がれますがなんとか削れる。ファーバーカステル グリップ2001なら難なく削れます。
下左は
SEEDレーダー60円サイズ、下右
トンボ モノダストキャッチ100円サイズ 削れ味よく、小さくて蓋を閉じられるのが大きな利点。芯先はそれなりに尖ります。
小さくて削りくずをあまり貯められず、貯まると削りにくくなるのが難点。
鉛筆削り自体は
トンボつまんでポイシャープナーと同じもの。
Λ KAIと刻印された貝印製U22-1C刃は耐久性が高い二段刃。
中島重久堂NJK刃と並んで日本製・日本設計品に採用され、やはり優れています。いまはNJKのほうが有名になりましたけどね。
いったん刃を外すと、それ以降うまく尖らなくなったりするので、刃を外さないほうがいいです。
蓋の蝶番の隙間から細かな削り粉が漏れ、完璧ではありませんが、蓋がぱちっと閉じて重宝します。左側は次回の
スタビロ イグザム4518。
蓋の裏側に、鉛筆挿入口に嵌まる凸部があれば改善されるだろうから、金型に環状溝をちょちょいと彫ったらいいんじゃないでしょうか。押し出し棒に干渉しますが。
鉛筆削り本体の挿入口と蓋の鉛筆挿入口はだいたいズレていますが削れます。
このままではダーウェント スケッチングを削れませんが、蓋から鉛筆削り本体を外せばどうにか削れます。
店頭で入手しやすく廉価だからアフィブログ的にはあんまり利益になりそうにないのも難点。
他製品との大きさ比較。
本品を起点に時計回りで、
ナカバヤシ楽らっち6ソニック ラチェッタカプセル同ラチェッタクツワ二枚刃スタビロ4518ラチェッタワン蓋・削りくず容器付きとしては最小ではないでしょうか。
本品にファーバーカステル184100や
クツワCP011N/NJK750を組みこみ2mm芯研器へ改造する方法があるんですけど、それを紹介していたブログが閉鎖してしまって残念なことです。
→blog.livedoor.jp/arch_pro1234 蓋にはuni Paletteと印刷され、同社パレット鉛筆シリーズに数えられるようなんですが、そのパレット バリューパック1054及び1055に同梱される鉛筆削りは本品ではなく、中島重久堂NJK#516という蓋無し鉛筆削りで、それもポケシャと呼ばれています。NJKはDPS102(色鉛筆用)も提供しています。