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　鉛筆を回して削る小さな鉛筆削りは、クランクハンドル手回し式や電動と違い手間が少々かかります。
この手間をもう少し快適にできるようラチェット機構(逆止機構)を組み込んだ製品がこれ。

2段階芯先調整機能つきSK-812と
削り上がりお知らせ機能つきSK-825の二種。
PL保険加入済み品、2012年10月発売、中国製。

こちらはSK-812
芯先の太さを変えるには、小さなレバーを切り替えて鉛筆が入る深さを変えます。
鈍い芯先は約φ1mm、色鉛筆用。
切削角度はこの種の鉛筆削りでは鋭角な約22°、
とんがり係数:尖0.83、鈍0.75

こちらはSK-825
画像のAボタンを押すとB部品が動き、鉛筆が削られて尖っていくと芯先がB部品を押してAボタンを戻す仕組み。削り過ぎ防止措置です。
切削角度約22°、とんがり係数0.83
芯先がB部品に当たるため、たまに尖り方が足りないことがありますが、だいたいSK-812と同程度に尖ります。

●ラチェット機構
　本品は内部で鉛筆削りが回ってしまうんですけど、一方向にしか回りません。
・鉛筆を挿入して反時計回り(左回り)に回すと空回りするんです。
・で、回らない方向(時計回り/右回り)に鉛筆を回すと削れるんです。
・再び反時計回りに回すとまた鉛筆削りが空転するんです。
・この動作を繰り返すと、鉛筆を握りなおすことなく捻るだけで削れるのです。
公式動画あります→かるハーフ・ラチェッタ・かるスピンの3本セット - YouTube

　回転式ドアノブを何度も回す動作に似ていますね。
包装裏の説明では鉛筆と鉛筆削りを同時に交互に回すことを勧めています。
また鉛筆削りの中心軸線上に鉛筆が位置するため視覚と動作がずれません。

　従来より素早く削れるため資格試験等にも適し、とくに太く削れる調節機能付を大学受験マークシート向けに早めに紹介したら売れたかなー、と今さら思ったりします。

　刃の削れ味は良。日本製には劣りますが実用上十分で、削られた木鞘の表面も毛羽立っていません。
刃はステッドラー512と同じく三点固定。

　削りくずを十回ぶん以上貯留可能。
蓋はプラスティックの弾性を活かして隙間が空かない設計なのですが、それでも振り回すと画像矢印の蝶番や前縁から細かな削りくずが漏れます。
　鉛筆挿入孔の蓋には蝶番があってぱちんと閉じ、ここからは漏れません。

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　他の同社製品と異なり切削角度がやや鋭角なので、鈍く削っても芯先の露出度が高く、前述通りマークシート試験向けにお薦めします。
　包装の煽り文句がまたいい。
「スゴイ削り
逆回転で差が付く
超便利!ラチェット式削り」
ときたもんだ。

　毎度よけいなお世話なんですけど、筆入れに収めにくい大きさ。
次回紹介する同社かるスピンのほうが小さく児童向けなんです。

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ソニック ラチェッタカプセル
付録:対マークシート芯硬度をロト6で選別する

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