二枚刃で両側面から鉛筆を削る新たな形式の鉛筆削り。二穴で二枚は以前からありましたが、一ツの挿入口に二枚は世界初という製品です。ベルマークつき、PL保険加入済み、2015年1月発売、日本製。
口径8.1mm、切削角度約25°30′、
とんがり係数約0.76、削りくず厚約0.2〜0.3mm
ステッドラー エルゴソフト三角軸(細軸のほう)とダーウェント スケッチング現行品φ8.0mmを削れる。00年代の艶あり軸φ8.1もギリギリ削れる。
刃はNJK製、二段刃。
長さが異なる二枚の刃が鉛筆を挟むように配され、削ると両側から削りくずが出ます。軽く押しこんでいる場合は片側からしか出ません。
新品鉛筆を8回転で削りあげる最速鉛筆削り、なのですが、私が削ると8回転では削り終えられませんでした。
鉛筆を押しこむ力もある程度要るようで、普段より強めに押しこみながら削ると宣伝通りに削れました。
芯の先端は画像のようになります。尖りきらないならもっと鋭角に削れる設計でもよかったかもしれないですね。
今月の三品では最も鈍角。
そんな芯先でも十分に尖っているので、支障なくノート筆記できます。
削りくずを捨てるには鉛筆挿入口周りの枠を外します。上下に噛み合う小孔があるので、側面の爪掛けを引っ張ってどちらか一方を外し、開いた隙間に爪を入れて滑らせ、もう一方も外します。
ここがちょっとした難所で、慣れればどうってことないんですけど、初めは戸惑うかもしれません。
削りくず容器は左右対称部品を合わせたモナカ構造。細かな削り粉が漏れてくるので、あんまり貯めずに捨てましょう。
刃を据えた両側面から削りくずが排出されるんだから、そこが膨らんでいないと削りくずがつまって削りにくくなるので、やはり削りくずを貯めずに捨てましょう。
新品鉛筆を削るには威力を発揮するけれども二回め以降は他製品のほうがいいかなーというかんじ。着想はおもしろいんでさらに洗練されないかと思います。
切削角度がやや鈍角であること、芯先が尖りきらないこと、芯を両側から削って撓(たわ)ませないことから、色鉛筆にこそ適しているかもしれません。
上から
ソニック ラチェッタワン、
ナカバヤシ楽らっち6、
本品で削られた
北星9500HB。
大きさ比較
上からソニック ラチェッタカプセル、同ラチェッタワン、ナカバヤシ楽らっち6、本品、クツワ トガール。
消しゴムは
SEEDレーダー60円サイズ、
トンボ モノダストキャッチ。
分解して取り出した鉛筆削り本体は
アイゼン10を一回り大きくしたくらい。
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ソニック ラチェッタ同ラチェッタカプセル