呼び鈴のようなかたちをした蓋つき二穴鉛筆削り。ドイツ製。全3色。
太軸鉛筆が削れて切削角度が鈍角、しかもチャコール鉛筆も削れるという、筆記用より描画用に分類される製品。
蓋を回すと挿入口が開きます。
が、初めのうちは回しにくく、やがて回しやすくなるけれど、たぶん最後にはゆるゆるになるので、回すものではないのかもしれません。
かといって蓋を開けたままにすると削りくずが漏れる。
削りあがっても止まらず、加減を見ないと鉛筆がどんどん短くなっていくので注意。替刃はDUX N型。
- φ8.2,切削角度約29°
- (とんがり係数約0.64)
- 多くの鉛筆削りは20°前後に削れるのに対しこれは鈍角。色鉛筆用と思われます。
- φ10.9,切削角度約36°
- (とんがり係数約0.51)
- ここまで鈍角に削れる太軸用は珍しく、ファーバーカステル2530Nも、そして芯が崩れやすいコンテアパリのピエールノワール1710も難なく削れてしまう。
とはいえパステル鉛筆はさすがに合いませんでした。
底部の隙間から削り粉が漏れるので、ここを塞ぐか上下逆に置くか、または削りかすをつねに捨てるかしなければならないのが不便なところ。
鉛筆挿入孔が上に開口しているか、鉛筆削り本体が上蓋に取りつけられていたら、もう少し使いやすかったと思うんですが、シンプルなのに意外に使いどころに困る形。
鉛筆を削るという点だけ見れば優れものなので、中身だけ外して使ったほうがいいのかもしれない。
◎をつけたのが、削りくずが漏れないもの。
ファーバーカステルシャープナートリオ、
ファーバーカステル184401、
サンスター文具ダイヤル式4304。野外で使うぶんにはくず受けは無くていいと思いますけどね。
とんがり係数とは、通販サイト信頼文具舗提案による鉛筆削りの切削角度指標
とんがり係数1は切削角度約19°
とんがり係数について|信頼文具舗ガイダンス(携帯/PC)
切削角度:とんがり係数対応表
12°40′48″:1.50
13°:1.46
14°:1.35
15°:1.26
16°:1.18
17°:1.11
18°:1.05
18°55′30″:1.00
19°:0.99
20°:0.94
21°:0.89
22°:0.85
23°:0.81
24°:0.78
25°:0.75
25°03′28″:0.75
26°:0.72
27°:0.69
28°:0.66
29°:0.64
30°:0.62
31°:0.60
32°:0.58
33°:0.56
34°:0.54
35°:0.52
36°:0.51
36°52′12″:0.50
小数点第二位以下切り捨て
実測ではずれたりします。間違っていたら指摘してください。