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リラ溝付鉛筆(太軸)1870101
2014/05/10 20:00



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 今回は先月の補遺として、またまた三角太軸かきかた鉛筆。

 芯質はまあまあだけどとても握りやすく、結果として書きやすくなっている製品です。2009年発売(2008年末には流通していたもよう)、国内2010年、ドイツ製? 中国製?
輸入元の海外事務器が品名をグルーブと表記したり溝付鉛筆と表記したり一定していませんが、一般には英名で呼ばれ、細軸もあります。

公称φ10mm、実測では、
φ10.9mm(内接円径約9.5)×175, 芯径4.3mm, 約7.5g, 先付け鉛筆、封蝋ナシ、PEFC認証材使用。
丸溝が彫られているため、銘は控えめ。
GROOVE [同社ロゴ]LYRA
[名前欄][品番]
[CEマーク][バーコード]

●芯硬度Bのみ。
芯硬度がリラ公式HPではHBとなっていますが、pdfカタログではBのみとなっており、体感でもBに感じます。
 芯質が同社イージーラーナーとたぶん同じで大して優れていないんですけど(といっても「砂を噛む」ことはなく色の濃さも日本製並み)、ハンガリー小学生ノート(ハルモニアノート)に書くと書き味が倍加されます。モレスキンでも良い書き味になります。

●特徴は三角軸側面の丸溝。

この丸く窪んだ凹みは各側面で少しずつズレて彫り込まれ、親指・人差し指・中指が各々収まり、正しい握り方を自然におぼえられるのが特長。左右両用。 
 丸溝が深さ1mmなので内接円径は実質φ7.5mmくらい(ふつうの六角軸鉛筆と同じくらい)なんですけど、体感では細く感じず、露出した木地もゴムより手触りよく、滑り止めとしても頗る有用な丸溝で、たいへん握りやすくなっています。

 名前欄がある面に彫られた、最も前方にある丸溝が中指用、しかしつねにそこを握るわけもなく、丸溝が余ることもあります。

 製品コンセプトに反することを書きますが、ここらへんはあんまり固執しなくていいんじゃないかと思います。
というのも、鉛筆の握り方を厳しく制限すると、芯先を回して書き続けられず、書き減って鈍くなった芯先で書くことになり、三角軸の長所が裏目に出てしまうのです。
あんまり強制することなく使わせてあげるのがいいでしょう。

●この丸溝は尾端まで施されていません。

だから、イージーラーナーのように芯が貫通していなくてもいいと思いますけども貫通しています。

●軸径は同社イージーラーナーよりも、ステッドラー ノリスクラブジャンボ119よりも太くφ11mm。

前回のKoh-I-Noorトリオグラフ1830よりは細い。

●そんなふうに太いので、専用鉛筆削りがあります。

一穴と二穴があり、画像は前者、品番7301150。削れ味良好、とんがり係数0.6前後。削りくず0.15 - 0.2mm厚。
 グルーヴ鉛筆はゴムを使わず、べたつかず汚れにくいのに、こともあろうに専用鉛筆削りにはゴムが使われているため少々汚れます。

 同社製品ではほかに木製鉛筆削り7303210などφ11mm対応品で、また卓上型でも削れるようです。

 他社製品ではKUM 208K2フィスカース ソフトグリップM+R 602などで削れます。
ファーバーカステル182797ステッドラー512 001では削れません。

●補助軸
同社クレヨンホルダ4702100(旧品番7162)のほか、pdfカタログによればプロナチューラ用7801620が合います。



 人間工学的に優れるとして2000年ころ、ドイツでにわかに注目された三角軸ですが、1950年代から存在しており目新しいものではありません。
 そこでステッドラーはゴム塗装したエルゴソフトで、ファーバーカステルはゴムを点状に付したグリップ2001で新規性を演出しました。
出遅れたリラが2009年に発表したのが、三角軸側面に丸い凹みを彫り込んだ本品です。
 流行のゴムグリップでないにもかかわらず滑り止め効果がたいへん高く、それでいて指離れがよく、未就学児はもとより硬筆書写にも向くのではないでしょうか。実をいうと私は三角軸が不得手なのですが、これは扱いやすい製品でした。
ちなみにスタビロ イージーグラフという似た鉛筆がほぼ同時期に発売されています。
 日本製でなんらかのグリップ加工を施した鉛筆はサクラクレパスや三菱鉛筆、キリン鉛筆から出ていますが、グルーヴはそれらに較べても特異で、それでいて木軸鉛筆の特性を活かしたデザインに思います。

 グルーヴには色鉛筆もあります。
細軸のグルーヴスリムには24色セットがあるんですが、太軸は24色あるうち10色セットまでしかなく、さらに太軸のグルーヴ トリプルワンも24色のうち18色までしか輸入されていません。
色鉛筆は色数が少ないと価値が落ちるから、ムリしてでも全色セットを組むか全色輸入しなけりゃならんと思います。

▼追記
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