ゼブラ サラサクリップの模倣品。可動クリップやノック式、豊富な色数という見た目だけでなく、顔料ゲルインクで同価格など中身も似ている競合品です。2012年11月発売、日本製?
2013年2月末までキャンペーン中
キャンペーン|フレッシュJuiceキャンペーン|PILOT字幅:ボール径四種、UF:0.38mm, EF:0.5mm, F:0.7mm, M:1.0mm
全24色(1.0のみ6色)+パステルカラー6色(0.5のみ)
サラサにメタリックシャイニーカラーがあるように、ジュースにはパステルカラーがあり、黒い紙にも書けるファンシーな特徴があります。
白インクまであって意欲的ですが修正液代用にはなりませんでした。
※色素粒子が大きくならざるをえない白インクで0.5mmしかもノック式というのはすごいことなんです。
※2013年5月ジュースメタリックカラー0.5が追加されました。
クリップも可動式で可動範囲約10°、使われている巻ばねは一般的に鈑ばねより耐久性があります。
クリップは既存品からの流用、ノックボタンと回転子も
同社ペットボール等と同一でコストダウンのあとが窺えますが、ノック用ばねは新造らしく同社Gノックより軽くノックできます(約300g, Gノック約550g, サラサクリップ約290g)。
またノックボタン周りが凹んでいて指に当たりにくく、ペン軸も細身に造られており、女学生の細い指にも扱いやすいはず。
書き味はなめらかで良好ですが0.5はいまひとつ安定してない。※0.5mmを3本買って2本がたいへん書き味良く、残る1本がガリガリでした。
また0.38になるとやはりカリカリしてしまう。それでもペン先のガタツキがほとんどなく小文字も書きやすい。
ただし線に明瞭さが足りず少しぼやけており、ジュース0.38とサラサ0.4の線が同じくらいに見えるのですが、よほど細かく書くのでないならば気にすることはないでしょう。
保湿剤を加えたというインクの乾きは他製品に比べ遜色なく。モレスキンでも滲まず裏ぬけしません。
下軸(前軸)を回して外し替芯交換。
◆替芯LP2RF-8(φ6.1mm×110.5,ペン先径2.5mm,JISゲルL型)
・耐光、耐アルコール性優良。
・耐水性やや低く、水に浸すと滲みますがそのまま洗い流せば筆跡が残ります。
・互換性;同社
LG2RF-8, LVKRF-10, LHKRF-C5, LFBKRF-12及び30と互換。また
ラミーM66、ステッドラー455 19代用品。
サラサと違い、縦置きにしておいても今のところ顔料沈殿が見られません。
惜しむらくは替芯が黒赤青の三色しか供給されないこと。
一方サラサと三菱シグノノック式(シグノRT)は三色に加えブルーブラックを、またゼブラは他の色芯を直販しています。
数年に及ぶ継続使用なら本品は少し不利、その短所を筆記距離で補うようです。
| ジュース | サラサ クリップ | シグノRT |
---|
ボール径:mm | 筆記距離:m |
---|
0.38 0.4 | 750 | 400 | 400 |
0.5 | 870 | 700 | 800 |
0.7 | 730 | 500 | 570 |
1.0 | 650 | 300 | 330 |
数値は製造元による平均値
本品が先行品二種を上回り、とくに0.38と1.0は約二倍。
寿命が短い0.38ボールでも筆記距離が長いところに自信のほどが窺えますね。
ただ1.0は曲者で、線が細いんです。とくに紙を一枚だけ机に敷いて書くと線が0.7と変わりない。
宛名書きなど太い1.0でしたら、インクが滲むんですけどシグノRTがよいと思います。最も扱いやすいのはサラサ。
※染料ゲルなら
パイロットGノック1.0mmも扱いやすい。
ここまであからさまな競合品を出すのもどうかと思いますが、パイロットも
ハイテックCコレトを盛大に真似られているので遠慮いらずなんでしょうな。
ともあれ豊富な色数と字幅が揃った良品です。
蛍光マーカーで上書きしました。
耐候性高い顔料インクも擦過には弱いことがわかります。本品は擦れにくいほうかな。
左がアルコールインクのトゥー コピックスケッチ、右が水性インクの
プラチナ プレピー、
上から二行ずつ、
ジュース、ブルーブラック(以下BB)と赤
ゼブラ サラサクリップ、BBと赤
サクラ ボールサインNX、黒と赤
三菱シグノRT、BBと赤
ぺんてるハイパーG、青と赤
ぺんてるハイブリッドテクニカ、青と赤
ジュースのブルーブラックは明るい色合いです。
関連記事
パイロット ジュースアップLJP-20S