三菱鉛筆フィールド2.0mmシャープHB M20-700-1P HB
三菱鉛筆フィールド2.0mmシャープ赤M20-700-1P.15
FiELD/フィールド2.0mmシャープ替芯【HB】ユニ2.0-210 1P HB
マーケットプレイス品
三菱鉛筆フィールド;Amazon検索
「建築用木材へのマーキングに便利」とのうたい文句で2011年11月に発売された製品。日本製。
墨芯HBと2H、赤芯の三種。
バケツで削れます。芯を少しだけ長めに出す必要あり。
適合芯研器;
ステッドラー502、
ロットリングR505 250N等
コンセプトが画像左側の
フエキSP20建築用と同じ、ペン軸とクリップが右側の
同社ユニホルダーとほぼ同じなので、これらと並べてみましょう。
ただ私は建築現場にいたことがないから、たんなる2mmシャーペンの記事になることをおことわりいたします。
・ペン軸
フエキ建築用はペン軸をゴムで覆いましたが、こちらは金属ローレットとプラスティック軸。
この上軸(後軸)はユニホルダーとほぼ同じなんですけど、内径が狭くて互換しません。が、同じねじなので流用できます。
これで小豆色のフィールドに。
全長150mmもありながら重心位置が43.3%(65mm)あたりにあるため芯先が自然に下を向き、金属削り出しのノックボタンも空洞で軽量化され、口金付近を握っても運筆しやすく、そのバランスはユニホルダーに、またKoh-I-Noor5611にも似たバランスであって、つまり書きやすい品です。
フエキ建築用にふつうの2mm芯(130mm長)を入れるとはみ出し、ノックして芯送りする必要がありますが、こちらはそのまま収まります。
残芯約12.5mm、残芯18mm以下になったら次芯を装填可能。
・クリップ
クリップはユニホルダーと同一、脱着可。
外すと重心位置が39.3%(59mm)へ前進。
・グリップ
グリップのローレット(滑り止め)はユニホルダーより目が細かい綾目模様。
そのぶん滑り止め効果がやや低く、
ステッドラー925 25のような横溝を入れて補っています。
この細かいローレットは肌へのあたりが優しくなるとともに、軍手越しに握っても生地が引っかからないよう配慮されたものでしょう。
しかし手袋越しにも使いやすい、との三菱の主張には、細軸というだけで手袋越しには不利になると異論を申し上げる。
本品は左から二番め
グリップ(下軸/前軸)長がロットリング600芯ホルダやリネックスLH1000とだいたい同じ。
この二本を使っていて重心位置が合わないとかクリップが手に干渉するとか感じるなら、本品を試してみるといいでしょう。
口金ねじには緩み止めOリングあり。
チャック内部に滑り止めあり。
チャック自体がひっこまないよう締め輪(チャックリング)に縁つき。
ノック負荷が約650gと
ぺんてるグラフギア500と同じなんですけど、作動が軽く感じます。
それでいて芯把持にブレなく1.5kg荷重でも芯がひっこまない。1.5kgでは逆に芯先が砕ける。
・替芯
芯は無銘。同社ユニ2mm芯と同価格同質、日本製。赤芯も同質。
三菱の説明では専用芯となっていますが、ユニ芯からストッパを外しただけなので2mm芯なら他社製も使用可能。
誤ってストッパを外さずに入れた場合、口金を外してノック、チャック開放して戻します。
※訂正;フィールド芯はユニ芯やアーティス芯よりやわらかく色が濃く
ナノダイヤえんぴつ芯(
シャーペン芯ではなく)に近かった。評論家を名乗りながらこの違いに気づかなかったとは……
使いやすいしバケツに入るし、長いペン軸はスケッチ等にも好適、登場が遅かっただけあってよくできた優等生な製品です。
2mm芯そのものが衰退途上にあるため、それだけが不利な点でしょうか。
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三菱2.0mmシャープナーDPS600- | フエキ建築用 | 三菱M20-700 | 三菱MH500 |
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芯径 | 2mm |
軸径mm | φ9 | φ8.7 (max9.15) |
軸長mm | 140 | 150 | 140 |
重量g | 約12 | 約14 | 約11 |
平均芯繰出量mm/ノック | 1.5 | 1.5 | N/A |
残芯mm | 13 | 12.5 | 5以下 |
可納芯長mm | 124.5 | 132.5 | 131 |
芯硬度表示 | なし | あり、固定 2H,HB | あり、固定 4H-4B(F含む) |