一言なのに長いのだから作文はなおさらだらだら、
そのてん手しごと感想お知らせはだいぶん短め。


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ハロウィンの夜が過ぎれば十一月。本格的に冬じたくを始めねばなるまい。そもそもここ数日、秋らしいおだやかな日和が続いたかと思えばやにわに夏めいた季節がえりにのぼせさせられたりと気候がなかなか安定しない。おかげさまで生きざまは極めて不健康ではあるが基本的に健康なはずの私もあえなく風邪をひいた。といっても諸々の症状がどれもごく軽微なあまり病院に行く程でもないという厄介さ。ちょっと長びいているのは単純に年のせいじゃないかしらねえ。ええ。そんな中で一応の暦に従い冬に備えるのならば、何はなくとも湯たんぽ、これである。寝ている間に冷えてしまうと治りかけの病もぶり返そうというもの。しかし今年はすでに湯たんぽらしき存在が我が褥に横臥している。猫。ああ、猫。あたたかいよう猫。でもまだこの世に生を受けてから三ヶ月(あと三日で四ヶ月)の子猫ゆえ消灯から毎晩が運動会。私がベッドに入った時点で第一種目開始と相なるこの時間差がせつない。さんざん猫じゃらしなどで一緒に遊んでおいたのに元気がありあまっておいでのご様子、何よりでございます。さて、現状、おおむね数十分の孤独な一人寝と、耳慣れぬ音声などにより破壊および怪我を案ずるたび布団から這いずり出て様子をうかがうお勤めの時さえ我慢すれば、最終的には猫はもぞもぞと毛布の中にもぐりこんできてぬるめの湯たんぽがわりになってくれる。誠にありがたい。ちょっと蹴られても咬まれても舐められまくってもしつけを兼ねてなだめている内に寝つく頃には今の時期ならほっかほか。しばし中央を巡って争いもするがそれもスキンシップと体温向上に一役かってくれる。勝ち負けは問題ではない(人間がいつの間にか負ける。あれは実に不思議だ)。とにかく良いことづくめである。が、やはり待ち時間を待ちきれません。この季節はまだしも、真冬には猫だって嫌がるだろう氷河のベッド。しのげるものか。どうしても湯たんぽは必要であろう。となると、猫にも安全な湯たんぽ選びとカバー制作について真剣に一考しなければならない。昨年、おととしと使った丸型の湯たんぽ(一度爆発させた)をできれば続投と行きたいが、その場合カバーのヒモ部分に改良を要する。ねこヒモだいすきフリスキー。あるいは、いっそ情緒を捨ててゆたぽんを導入するもまた良しか。カバーだけちょっと手をかけて作るならシンプルの極みを目指したい。素材の研究が楽しそうだ。せめてもの飾りで簡単な刺繍でもほどこし、春には猫の爪で見る影もない終わりの姿をひたすらに期待する。手しごとのものは長く使うのももちろん愛着がわいて嬉しいけれど、何らかの成長にまつわるのなら一回性が中心線となるのも、それはそれで愛しい気がしてならない。春には運動会の時間も少しは短縮されるよう祈りをこめて、やさしい色あいのカバーをベッドの足もとにしのばせたい。課題。安全で、安心で、使いやすく、さわりごこちよく、あらゆる面でほどよく、目によい。そんな湯たんぽカバー。十二月までには用意をととのえたい。このぶんだと、十一月は師走に勝ってしまいそうだ。

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手しごと、湯たんぽカバー(計画中)。


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けっこう前から間をおいたり他のことをやったりしてのんびりとちくちくやっていた刺し子、完成。



星と三菱。
こうやって全体をみるとやはり面白い柄だなあ……と思っていて気づいた。
右下の黄色を刺し忘れている。
ではなく、ここは小豆色なのか?
ということは左下も間違えていることになる。
ううむ、刺し子よ。なんと奥の深い……!
続き

170912 0143
手しごと、刺し子。


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つい昨日ふと知ったことなのだけれど、今日でミクさん生誕十周年とか。時は駆けゆくとはまさにこのこと、という感慨はさておき。
おめでとう、ミクさん。
これからもよろしくお願いします。
そんな気持ちをこめて今年も人形を作っていた。



くもりだけど、これぐらいのお天気の方が手しごとには向いている気がする。撮影時だけ晴れてほしいわがまま。
続き

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手しごと、人形(手縫い)。


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いつだかスタークロシェットの練習で編んだ何か(角度を変えて見ようによってはビスケットっぽくなくもないかもしれない何か)と、ハーシーズのキスチョコの細い紙と、無印の昔ながらのラムネの包装フィルムというありあわせで、即席しおり。



横にしても使えるけど、縦のほうがおさまりがよい。



このブックカバーにはすでに紐のしおりがついているのでそもそもしおりは不要なのだけど、いま何となく好きな色である黄の要素がふえるのが嬉しいので遠慮も容赦もなくあわせ使いをする。
色々と向上をめざしてやってみても、思いつきで手をつけるこういうことが結局のところ私には向いているのかもしれない。

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手しごと、かぎ編み(スタークロシェット)と紙もの。


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刺し子、私にしては順番に進んでいる。



星の部分は終わって、今は菱形を。
この菱形と三つ菱に使っている糸、実は刺し子糸ではなく、こぎん糸。
藤色のたおやかさにばかり目が行っていて、「こぎん糸」と書かれた文字に気づけなかったのだ。
けれど、こぎん刺しも刺し子の一種とのことで、そんなに厳密に刺し子糸にこだわらなくてもよいらしい。
ただ、実際に糸を通してみてわかった。こぎん糸は刺し子糸より柔らかめ。特にオリンパス製のこぎん糸はこよっていないのでふんわりした感じになる。
毅然とした表情の刺し子糸と、ふくよかな印象のこぎん糸の交叉。どう仕上がるか、もうひたすら楽しみになる一方である。



裏面がすでに面白いことに。上半分の、特に黄色と藤色がまじわるあたりが飴に見える。
刺しはじめて二、三日したころに、黄色と紺色で星だとクリスマスっぽいかな?と首を横だおしにしたけれども、どうやらその心配もしなくてすみそう。
七夕までにかたちになれば、と願っている。

ところで左手の薬指にちょこちょこ針の傷あとが。右利きなので右手に針を持って作業する際、たとえば五目を一気に刺したあと針を抜く時に先が上に出るようにしている。でも時々、うっかり布の下で針を引き抜くことになってしまい、その見えない位置で左手の薬指を刺すとまで行かなくてもかすめたりこすったり。針の出口も均等なほうがたぶん出来ばえがちょっとは上がると思うので、傷防止と同時にそのあたりを意識して続けよう。そしてキルトに指ぬきが最低でも二つは必要な理由がなんとなくわかった気がする。多分、とても基本的なことなのに何年たっても身につかない。これはわくわくせざるを得ない。負け惜しみなんかではなく。

170628 0112
手しごと、刺し子。


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雑記帳

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