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ネタの残骸(※変換不可デフォ名)稀に作品となる

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2020.5

2019.6

2019.5

2019.3




くるしいなあ、とぼんやり思いながら彼女は自分の首をゆるやかに絞め続ける人間を眺める。こんなにも危機感がないのは、この手が彼女を殺そうとしているわけではないと知っているからだ。どうしようもない執着を、後悔を、愛情を、こうした行動に変換してしまっているだけで。するり、と彼女の手が首を絞め続けている相手、男に伸びる。頬を人差し指の関節でなぞる。その行動に男はぴくりと反応を示す。首を絞めていた指が更に緩まり、その手は首を絞めるのではなく抱きしめる様に回った。ぽたり、ぽたりと水滴の落ちる音が響く。男が、泣いていた。そんな男の様子に彼女はゆるりと笑みを浮かべる。時折、男は不安定になる。そんな彼を受け入れるのは決まって彼女だった。その不安定さをもたらしたのは自分自身だと彼女はよく知っている。だから決まって、この行動に終止符を打つ言葉は決まっていた。
「好きだよ、櫂」と。

5th.May.2020



櫂トシキにチョコあげないでいるとそれとなく聞き出そうとしてくるとおもしろい(最終的にファイト案件になる)(VG脳)

5th.May.2020



妊娠したら千影が髪をばっさり切るんだけど、髪をきるっていったら櫂トシキがしぶるが結果的に櫂トシキが切ることで合意する話。

「ご懐妊おめでとうございます」と医師に伝えられた時、ああやっぱりと千影は当然のごとく納得したと同時にあらゆる事態が収まってからでよかったと内心ほっとした面もあった。そうしてぶらぶらと帰宅しながら思ったことは、自身の長く伸ばされた髪が子育てに邪魔になるなぁと言うこと。一房摘まんでみるが、重さもあるしこれからの事を考えればやはり切ってしまうべきだ。そこまで思い立ったはいいが、この髪をトシキに言わず切り落とすと言うことはある意味自殺行為にも等しい。帰ってきてからその話をするしかないか、と小さく苦笑いしながら千影は自宅へと足を向けた。「…」帰ってきて早々、千影が口にした言葉にトシキは口を噤んだままだ。何故かと言えば、おかえりと同時に「髪を切ろうと思うんだけどさぁ」から始まったせいだ。完全に入り方を間違えたと千影は目の前で不機嫌オーラを出すトシキに「ごめん、ちょっと順番間違えたから一から説明するね?」そうしてまず、妊娠したことを告げた瞬間に先ほどまでの不機嫌オーラはどこへやら千影の身体を大切そうに抱き寄せる「で、それと先ほどの話に何の関係がある」「子供をね、育てるならこの髪邪魔だなぁって思って」「…結えばいいだろう」「それも考えたけどその手間を考えるなら短いほうが楽でしょ?」「…だが」「それに子供と一緒にまた伸ばしていくのもいいかなぁって思ってるし」「…」「短い私、嫌い?」千影が顔をあげてまた口を噤んだトシキに問うと「それはない」と即答される「重みもあるし、引っ掛けたりすると危ないでしょ?だから」「なら」「うん?」「それは俺にさせてくれ」突然の申し出に千影は目をぱちくりとさせる。基本千影の髪を切りそろえたりしたがる傾向が強いとは思っていたがまさかここでもそう言いだすとは思わなかったが許可が下りるならそれ以上はない。「いいよ」そう言った千影の言葉にトシキは名残惜し気にその射干玉の黒髪に手を差し入れ梳かすのだった。

赤子が手を伸ばす。その先には短く切り揃えられた黒髪。「おっと、あぶない。最近握る力強いからやめてちょーだいね」そういって千影は赤子に指を差し出す。ぎゅ、と掴まれた指ときゃっきゃと笑い声をあげる赤子にただ頬を緩ませた。

21st.May.2019


リン

「リンリン〜」そう呼んですりよる少女に、紫色の髪を持つ彼女は返事を返さなかった。「んもーリンリンつれなーい」「…うっざ」「知ってる知ってる〜!でも私はリンリンだーいすき!」っていうリンちゃんと何かが通り過ぎた。

21st.May.2019


伊吹

タバコを咥えて火をつけようとした瞬間、それは奪い取られた。「…やめろまだ未成年だろう」「ふふ、そうですね。伊吹さんがそういうならやめます」「お前からタバコの匂いはしなかったように思うが」「ええ、吸った事ないですから」「なっ!」
からかわれる伊吹コウジ

「どうしてそんなことをする」「どうしてでしょうね?」「…とにかくやめろ」「しませんよ。伊吹さんに嫌われたくないですもん」問いにはぐらかし、くすくすと笑うレイアに伊吹は溜息をついた。彼女はどうにもつかみにくい女だ。もともと女というものに興味がなかったとはいえ。

21st.May.2019


クロノ

ャピタルに彼がきていないかと期待して入り口を覗けば見えるのは安城さんと綺場くんだけで新導くんは見当たらない。帰るべきかそれともくるであろう彼を待つか。そんな風に考えていると急に扉が開いた「なーにしてんだ、マリナちゃん」「か、カムイさん」あれよあれよという間に店へと引きずられて、綺場くんと安城さんの前に立たされている。帰りたい。「…仁科さんよければ僕たちとファイトしない?」「クロノが来るまでの間だけ!」「え、いや、あの、私は」二人に迫られて思わずカムイさんの背に逃げた。 新導クロノがキャピタルについた頃には店内はおかしなことになっていた。シオンにトコハそして、カムイさんとその背に隠れている仁科。「一体何の騒ぎだ?」「!」「「「クロノ!」」」「ねぇ聞いてよ!仁科さんとファイトしようっていったんだけど」「どうにも逃げられてしまって」「いや流石にお前ら二人に追いかけられたらこえーだろ」そんなクロノの言葉にマリナもこくこくと頷く。実際それ以外にマリナ自身が2人を苦手としているのも大きな要因ではあるのだが流石にそれを口にするわけにはいかなかった。「俺はバイトに戻るから、じゃあな」「あ!私の…壁!」縋るものがなくなったマリナはへたりこむ。そんなマリナに手を差し伸べるのはクロノだ。「ほら、ファイトするんだろ?」「…するけど、でも」「あー。シオンもトコハも悪気はないから、一緒に見ててやるからさ」そう言われてしまえば拒むこともできず頷くしかない

21st.May.2019


クロノ

トマト食べるクロノくん主。「…新導くんたべてるみたいじゃない??」「ぶっふぉ!!」「きったな!!!」「だ、誰のせいだと!!」「いやーだって赤いし。」「他にもっと例え方あんだろーが!!」「…リンゴ?」「食べ物から離れてくんねぇ!?」

21st.May.2019



伸ばし始めた切っ掛けはなんだったのかもはや覚えてはいないが、すでに腰よりも長くなった己の髪に手を差し込みながら千影はぼんやりと口にした。「髪、切ろうかなぁ」その一言にキャピタルの空気が一瞬止まった。当の本人は気づいてはいないまま髪の毛を弄っていた。
「…え、ええええ!?な、なんでですか!?」ようやくその空気から立ち直って第一声をあげたのはアイチだった。カムイとのフリーバトル中だったのだが、手札を握りしめたまま呟いた千影の方を振り向いていた。アイチの動揺っぷりに逆に千影は少し引きつつも「いやだってさぁ、手入れに時間もお金もかかるし暑いし、重いしいい事ないなぁってしみじみと思ってしまったわけなのよね。それにミサキも短くなっちゃったし〜」と事も無げに答える。「ミサキさんは突然短くなってたから逆に驚きましたけどね…」アイチの対面にいたカムイは先日の出来事を思い出すように視線を宙へと投げていたが、奥の席で三和と会話していたはずの櫂が視線に入ったので思わず声をあげた「…おい、櫂。お前も千影さんになんかいってやれよ!」「…」しかしカムイの声に櫂は何も返答はなかった。隣にいた三和は櫂を覗きこんでいたが引きつったような笑みをこちらに向けて首を振った。「ダメだ、完全に千影ちゃんの爆弾発言で意識がどっかいっちまってる…」「へ!?ちょ、か、櫂?」三和の言葉の通り、櫂は握ったままのカードを見つめて動かない。そこまでまずいことを口にしたつもりのなかった千影は慌てて席を立つと三和と櫂の元へとかけよる。「えぇー…だって別にいいじゃん…髪の毛ぐらいさぁ」固まったままの櫂を覗きこみながら千影はつんつんと、櫂の握っているカードをつつく。「普通もっと思い入れあるもんじゃね?」「まあ、ないわけでもないけど」「でも執着も何もないから別に切り落としてもいいかなぁって」「いやその言い方なんか物騒だかんな!?おーい櫂いい加減戻ってこいって。じゃねーとまじで千影ちゃんのきれーなロングヘアー拝めなくなるぞ」「…。千影、切るなら」「あ、立ち直った。何?」「俺に切らせろ」再びキャピタルの空気が一瞬止まった。「へ、は、いいけど」と千影は驚きながらも承諾する。「…ってちげーだろバ櫂!!!」「か、櫂くん、結局そこに落ち付いちゃうの!?」「どーしてそーなんだよ!?」カムイ、アイチ、三和は三者三様のリアクションを返す。「…別に極端に短くする必要はないんだろう?」「んーまあ。別にミサキみたいにばっさりしてもいいけど」「ダメだ。手入れは俺がするいいな。」そういって千影の髪を一房掬い取る。…その言葉に今度は逆に千影が固まる番だった。

21st.May.2019



仕事で疲れていたせいか、気が付けば新パックをあけて自分のデッキを組み替えている途中で意識がフェードアウトしていって。櫂がキャピタルについた頃には、千影は机の上で眠っていた。カードもそのままに睡眠を貪る千影が無防備すぎて櫂は溜息をつく。
キャピタル内は静かでいつもののメンバーや一般学生もまだ来ていない。起こそうかと思ったが、疲れからきているのだろうかとしばらく寝かせてやることにした。対面に座ってみれば、いつもとは違う千影の顔。触れてみたいと思わず手が伸びるが、触れようとした直前でそれは止まった。
触れるなら、別に手でなくてもいい。そう思った櫂は、すぐさま行動に移した。どうせ誰もいない。店番であるミサキもまだで、シンは混むまで裏作業をしていてこちらに気づかないだろう。だから、これは許される行為だと自分に言い聞かせて、目の前に眠る千影の瞼にキスを一つ落とした

21st.May.2019


カズミ

カズミさんと仲良かった子がディフライドされてシラズミちゃんになってから距離を感じて泣き出してシラズミちゃんを困らせる話

21st.May.2019


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