そろそろクリスマスなのでそれっぽい本を……
1864年11月にアリス リデルに贈られ、「不思議の国のアリス」の原型となったL.キャロルの手製本「地下の国のアリス」を復刻した本とその和訳の二冊をアーツ&クラフツ柄な金色の箱に納めた本書は、帯に記された「史上最高のプレゼントブック」というコピーもまんざら嘘ではないかもしれない本。
不思議の国のアリスオリジナルと改題されているのが唯一の欠点でしょうか。
これは箱の画像。内の二冊はともにハードカヴァー(和訳版の場合)。
モノワンに続きトンボが投入した消しゴム"MONO zero"、こんどはノック式、加えてφ2.3mm丸型と2.5×5mm角型の二種で更に細かい場所を消そうという目論見です。
丸型角型どちらの消しゴムにも串焼きのような樹脂棒がついており、軸後部にあるノック機構はこの棒だけをつかむため二種で共用化され、共用できない口金は単純な構造の7mm長の金属管となって生産費節減に貢献し、かつ紙面を見やすいようになっています。
軸長はペン立てに入れてもなんとか取り出せる120mm、でありながら肝心の専用消しゴムが50mmと短いのは、消しゴムが長いと素材の性質上縮んでしまううえに折れやすくなるため、そしてノック機構を共用するためのようです。
しかしそれよりも設計者の信念が、モノワンとゼロを後部支持式にさせているような気がします。
ノックボタン上面は、丸型角型を識別できるよう色分けされています。ピクトグラムを加えればより識別しやすかったでしょう。クリップは細身の軸に対し不格好なほどに厚く、手帳の表紙にも差せます。
モノゼロ用消しゴムは一般的な塩ビ製ではなくエラストマ樹脂製で消字性能はやや劣り、筆跡をきれいに消せないこともしばしば、神経質な人間や高筆圧には向かないものの、
クロスノに比べればずっと優れた品質で、消し跡に書いても上滑りせず指数や小数点だけを消すことも容易です。
※モノゼロの消字力について認識を改めることがありました。
0.3mm芯など細芯で書くと、芯先が紙面にめり込んで消しゴムで消しても消えずに残ることがありますが、モノゼロでならこの消えない筆跡も消しやすいのです。消しゴム素材が堅いことが、この場合では利点になります。
トレーシングペーパーのような非浸透性紙ならマーカー(コピックとか)をある程度消しゴムで消すことができ、モノゼロでハイライトを入れることも可能です。
モノゼロは吊しで売られていますが、最近のモールド包装はがっちゃんこもテープも使わずに台紙に引っ掛けて留めるんですな。
モールドじゃなくてブリスター包装か。
トンボは手帳の書き込みなどを消すのに向くと考えて設計したようですから、筆記用.3mmシャーペンも発売すればいいのではないでしょうか。
私は.3で筆記しませんけれども潜在的需要は高いようです。
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