点を消せるノック式消しゴムに金属軸が追加、高級化されました。
シャーペンの太芯が細芯を兼ねないように、消しゴムも大が小を兼ねるわけではなく適材適所です。
モノゼロは、棒状消しゴムをシャーペンのように繰り出すノック式消しゴムのなかでも細く、漫画家やイラストレータに愛用されています。
φ2.3mm丸棒消しゴムと2.5mm×5mm角棒消しゴムの二種あり、そのうち角棒用がアルミ軸化されました。
平均繰出し量約1mm、2017年8月発売、軸色4色、日本製。
†紙はコクヨキャンパス
画像の1行めは、書いて消す行為を1回、5行めはそれを5回繰り返したもの。
通例6mm×7mm角面積を消していますが、3mm×3.5mm角にしています。
1)
ぺんてるAinシュタイン0.3HB2)
パイロット ネオックスG 0.9HB3)
三菱ナノダイヤえんぴつB4)
三菱ナノダイヤ0.9HB5)
ぺんてるAinシュタイン0.2B◆消字力:並
消しかす:細かい
消耗:少ない
消し心地:硬い
折れにくさ:折れにくい、折れたことがない
◆替えゴムER-KUS、2本入り、非塩ビ系合成ゴム
元型モノゼロと共用、補充方法も同じく、ノックボタンを押したまま消しゴムを前方から引き抜き、そして押したまま替えゴムを前方から挿入します。
ノックボタンは外せません。
内部にシャーペンと同じチャック機構があり、そこに消しゴム後部の串棒を挿しこむのです。
本品のように、消しゴムを後方で支える形式では
ぺんてるクリックイレーザー for PROのように消しゴムがブレるものなのですが、金属製口金が消しゴムを適切に支え、狙った箇所を消せます。
ペン軸後方で支えられた消しゴムを紙面に押しつけても縮まないように、モノゼロ用消しゴムは硬くされています。
細部を消すために特化した製図用といったかんじ。
ネオックスGとナノダイヤえんぴつのような脂っこい芯やBのような濃い芯が苦手ですが、そのほかの芯を消せます。
手帳の背に挿してあるのは
同社おんぶっくシャーペン。
長いステンレス鋼製ポケットクリップは
ロルバーンやコクヨ測量野帳などの表紙にもするりと差せます。
残念ながら
ペーパーブランクスやモレスキンハードカヴァーの表紙に差せません。
クリップ尾部(先端)が二股にわかれ、ポケットや手帳表紙へ挿す・差す際の抵抗が少ない。
それでいて十分な狭持力があり、ずれたり落ちたりしません。
この優れたクリップはしかし、ノックボタンに据え付けられているために、ノックするときボタンとともに動いてジャマくさいうえ角張ったクリップ尾部が手のひらに当たりやすく、またアルミ軸がすべりやすいのですが、シャーペンと違って頻繁にノックすることはなく、消しゴムを出しっ放しにしておいてもいいのだから、その欠点は許容できるでしょう。
そして長いからこそ、手帳表紙などにたやすく差せます。
薄い消しゴムを使うのにポケットクリップは不要、というひとには
コクヨ サイドノック消しゴムや
メタフィス ガムがあります。
φ2.3mm丸も装填できますが、安定しません。
角が金属軸化されて丸がされなかった理由は定かではありませんが、丸を組みこんだ
モノグラフゼロがあるからかもしれませんね。角のほうが売れているのかもしれませんね。
プラスティック軸と金属軸、どちらが扱いやすいかといえば前者。細い四角軸はあんまり使いやすくない。
では、金属軸化によって私たちが得る利益は何かといえば、その外見もさることながら携帯性向上にあります。
プラスティック軸より細く、クリップの適応範囲が広くて手帳と併用しやすく、携帯に適したフルスライドスリーヴをもつ
オレンズとも合わせやすい製品です。
統計表などから数字を拾い上げたり、グラフに数字を書き入れる際にも役立ちます。
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