前回に引き続き、東京スライダの木製鉛筆補助軸。今回は前後に鉛筆をくわえられる双頭式です。
旧来のプレス加工鉛筆補助軸を木筒で覆った製品。元製品はたぶんクラウングループCR-HJ70-CR。
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双頭式は両端に鉛筆を装着でき、二本の鉛筆の尾端どうしを密着させてぐらつきを抑えられます。
また一本の鉛筆を前後でくわえ、ぐらつきを解消できる変則的な使い方もできます。
おおざっぱなプレス加工チャックで鉛筆をくわえるためにぐらつくんですけど、前回同様、ある種の鉛筆を選べばぐらつきを極めて小さく、または解消できます。
・三角軸とくにステッドラー マルスエルゴソフト150やノリスエルゴソフト152では解消されます。
・丸軸の三菱ユニカラー色鉛筆はぴったりでこれまた解消されます。
ダーウェント スケッチングもギリギリ入るけれども、尾端が厚塗りされて太いため、そこが入りません。
・六角軸の
三菱ユニやハイユニ(軸径が現行よりわずかに太いJISつきならなおよい)、そしてコーリン色鉛筆ハイピアスもやや太いため良好。
ステッドラーWOPEXも良好です。
カランダッシュ グラフウッド775は入りません。
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プレス加工チャックを内側へ撓めたり、鉛筆を軸線方向へ回して(回旋させて)、位置を変えることでもぐらつきを減らせます。
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補助軸は短い鉛筆を快適に使えるほか、鉛筆の軸径を太くできる長所もあります。
前回の貫通型や今回の双頭式は、鉛筆が長くても使い始めから補助軸の太さで書けます。
中身が百円製品と同じだから、割高に感じられるのが問題ですが、日本の鉛筆需要が落ち続けてもアクセサリ類が増えているのは喜ばしいことです。
短くなった鉛筆を早めに捨ててもらったほうが鉛筆消費が増えると考える資本家もいるでしょうけれども、鉛筆が使い捨てであることを強調すればするほど低価格化を促し、市場規模を縮小させるでしょう。
大量消費に疲弊し需要減少する国内市場では、最後まで使えることを目指したほうが固定客を増やすんじゃないかと思います。新興国市場では逆かもしれませんけどね。
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