鉛筆を咥えるワニの口のようなこれは、トンボ鉛筆の新たな小学生向けブランドippo!から発売されたグリップ兼用鉛筆補助軸、Clipグリップです。
一般的なねじ式補助軸は高い筆圧を加えると鉛筆がぐらつくのに対して、本品は鉛筆をしっかり保持し、それでいて鉛筆の脱着と位置決めがとても簡単で鉛筆を削りやすく、そのうえ尾端が塞がれていないことから新品鉛筆もはさめる傑作。
鉛筆を軽くはさむだけでがっちり押さえているわけではないのですが、握ると自然と鉛筆を押さえこむ仕組みになっており、そして鉛筆を握る力は筆圧に比例すると考えられるため──つまり筆圧に応じて鉛筆保持力が高まるため、強筆圧でも鉛筆がぐらつかないし引っ込まないというわけです。
また、ズレを防ぐため鉛筆との接触面にはゴムが張られています。
手を離してもすぐに鉛筆が外れはしませんが、ペン立てに入れるとズレたりするのでメモ用鉛筆などには不向き。開発意図通り学習用です。
適合軸径はφ7.5mmから8mmまで。最適は太めの日本製鉛筆。三角軸は例外的にφ8.2(7.6mm幅)も入ります。
軟質ゴムで覆われた表面は、
同社エアプレスと違ってべたべたして第一印象は最悪。いつの間にか埃だらけです。
そのぶん滑り止め効果は高く、挟持式とはいえグリップを強く握りしめずとも運筆できます。
またゴム層は薄く、不必要に軟らかくないのが救いですね。
このゴム層は経年劣化で剥がれることがあるというので、なんとか剥がせるかもしれません。
本品は
クツワRH010より全長が短く、成人にはちょっときびしいので学童に試してもらったところ、使いやすいとのこと。が、クツワRH010を使わせたらこんどはこちらがいい、とそれを使うようになってしまいました。
Clipグリップは使用者の筆圧が鉛筆保持を補い強める方式のため高筆圧専用に思えますが、低筆圧の私でも保持は良好です。
気になるのは、もとから筆圧が高い傾向がある場合、ますます筆圧と握力が強まるのではないかということ。
これについては高筆圧者の意見を伺いたいところ。
1000本に一本はハートマークだと鉛筆アクセサリとして話題作りにもなるんじゃないかな。
ippo!からは鉛筆も発売されており、このなかの
「かきかたえんぴつナチュラル」がかわいらしくておすすめ。
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