一見どれも同じに見える鉛筆も各社によって違い、それは芯質に最も現れ、とりわけ日本製は舶来より濃い芯です。
ときに、そろそろマークシートによる大学入試。日本の大学入試センターは芯硬度H,F,HBを指定し、中国と台湾は2Bを指定するというふうに違うのも、日本製鉛筆が濃いからかもしれません。
説明するまでもなく、マークシートは所定の空欄を鉛筆で塗りつぶすもので、その空欄は楕円か長方形です。
マークしやすいのは縦の長方形ですが、センターでは旧態依然とした横向きの小さな楕円というのは本当でしょうか。利便性の欠如あるいは改善の放棄としか思えませんな。
ところで、OMR(光学式マーク読取装置)ってどこまで薄い芯を、つまり何Hまで読み取れるのでしょう?
さて、身近にあって気軽に行えるマークシートといえば、ロト。
というわけで三菱ユニと、市販鉛筆中、色が薄いと評判のカランダッシュテクノグラフ777を用いてマークしてみます。
※但し再現性を保証せず。また入試センター用OMRとロト用OMRが同性能かは不明。
三菱ユニが3Hでも反応されるあたり日本製の面目躍如ですな。
カランダッシュなら2B以下の軟芯をお薦めします。
マークシートに用いるなら芯先を尖らせる必要はなく、調節機能つきで鈍く削ったり(左画像)特殊な鉛筆削りで芯出しを行う(右画像)だけで済みます。
芯ホルダが使えるならそれが一番いいんですけどね。
調節機能つきは
サンスター文具やクツワから発売され、軸木だけを削って芯出しできる鉛筆削り(元来鉛筆デッサン用)にはKUMオートマティックロングポイントやM+Rアルミ三穴といった製品があります。
ロングポイントには蓋が壊れやす
く三菱ユニが合わない欠点がありM+Rは入手しにくいものの、デッサンするなら手元において損はないでしょう。
長い間Dr.gripばかり使ってきて鉛筆は細すぎるなんて場合には、鉛筆用ゴムグリップや補助軸、太軸鉛筆を使うのも一興です。
太軸鉛筆は専用鉛筆削りや二穴式鉛筆削り、カッター等でなければ削れないので注意。
平型鉛筆(カーペンターペンシルとも呼ばれる)も同様です。
関連記事
- 鉛筆
- ぺんてる ブラックポリマー999
- 鉛筆用グリップと補助軸
- トンボ鉛筆 クリップグリップ
- クツワ STADワンプッシュ鉛筆ホルダー
- 鉛筆削り
- ソニック ラチェッタ
- ファーバーカステル 消しゴムつき二穴鉛筆削り 183520
- クム ドーム208K2
- ステッドラー 512 001 二穴型鉛筆削り
M+Rは三菱ユニを削れる。