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モンブラン マイスターシュテュック146
2009/01/10 06:00



MONTBLANC Meisterstück146/F :Amazon.co.jp

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 いよいよネタ切れ、今回はブランドものです。
 1949年に発売され、一度製造中止になって再発されたクラシカルなスタイルのピストン吸入式万年筆146は、設計変更が数度行われており、ここに紹介するのは1990年代製造品。
本体14g+キャップ9g、キャップは約1.3回転で外れ、重心は先端から約60%の位置にあります。

 モンブランは字幅の太さをペン先に刻印せず、軸にラベルを貼って表示するのみ。ペン先に大きく刻印されたMは社名を表します。

22mm突出したペン先は柔らかく、もちろん中心軸線からズレています。
 もしあなたが軸を短く持ち、ペンを立てて書くなら、高級ブランドを理由にこの万年筆を選んでも、大きなペン先を持て余すだけでしょう。使っていればそのうち何とかなるでしょうが、心的時間的余裕がなければそれまで使ってられないかもしれません。
 これを贈り物にする場合、相手のペンの握り方や持ち方をよく見ておく必要があります。
手持ちの146のペンポイントが左右でズレていることにこの画像を撮るまで気づきませんでした。
当然ズレていていいわけではなく、使用頻度が低かったことと、私の感覚が鈍いために気づかなかったのです。
ペン先を外して直したくも分解するにはノックアウトブロック(分解用台座)が必要で、今回は見送りました。残念。
キャップには、インクタンク内圧膨張を解消してインク漏れを防ぐための小孔があります。
 軸後端の尻軸を回してピストン操作し、インク瓶からインクを吸い上げてインク補充しますが、尻軸を回しきってもピストンが前後に遊動します。
これが意図的なものなら、インクタンク内圧上昇に応じてピストンが後退、タンク容量を増やしてインク漏れを防ぐためでしょう。
と思ったけどピストンを押し下げるよりインクを押し出すほうが遥かに小さな圧力で行われるから考えすぎか。
なんにせよこの146でインクが漏れたことはありません。
 ピストンを組み込む位置を調整すると遊びを無くすことができ、そうした場合のインクタンク容量は約1.9mlです。



 1990年代以降、クリップリングに製造番号が刻印され始めました。限定品でもないのにそうなったのは、それだけ贋物が多かったためとか価値を高めるためとか、よくわかっていません。
 品質はというと、つまらないくらいに高品質ですね。ただインク供給は若干不安定で、純正黒インクで2000字連続筆記すると400字ほどでインク流量が落ち1200字超えると安定します。流量が落ちるといっても書けなくなりはしません。
直近の設計変更により改悪されたとも聞きますが未確認。

 モンブランが南ア資本の高級ブランドコングロマリット、リシュモン社に買収されてから高級化著しく、毎年値上げを繰り返しているのですが、今般の円高により今回はなんと値下げ。
円高のもと、値上げした海外企業がいるなかで相対的に良心的企業に映るからおかしなものです。


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