細部を消すためにカドを増やしたり細くされたり薄くされたり、消しゴムはさまざまに変わってきましたが、今回は現代建築にありそうなかたちの、蛇腹状の消しゴム。
消して減っても新たなカドが現れる多角消しゴムです。
2020年9月発売、中国製、SBS (スチレン系熱可塑性エラストマ)製。店頭購入。
†紙はコクヨキャンパス
画像の上1行めは、書いて消す行為を1回、5行めはそれを5回繰り返したもの。
左から
ぺんてるAinシュタイン0.3HB、
パイロット ネオックスG 0.9/2B、
三菱ナノダイヤえんぴつ2B、
三菱ナノダイヤ0.9HB◆消字力:良〜並
消しかす:カドで消すと細かい、面で消すとまとまる
消耗:トンボ モノに近い
消し心地:紙面に粘りつくような感触がない、ミランnataに似ている
折れにくさ:たぶん折れる、ただし実際に折れたことはない
軟芯では跡が残りやすい。
消字力は芳しくありませんが、色鉛筆を消すにはなかなか良い性能でした。
当初は画像のように45°くらいの角度で紙面にあてていましたが、どこを消しているのか迷うことがありました。
ピサの斜塔程度に立てて消すと扱いやすくなります。そしてカドより稜線をあてて消すと捉えたほうが適切に消せるように感じます。
私と同じく迷うようだったら直立・倒立させることを勧めます。
しかし使い減ってゆくと、再び角度を倒して消すようになります。
蛇腹のような形状には、減ってゆくと次のカドが現れる、という特長がある、というのが同社の宣伝文句。
しかし、次のカドが現れるまでの中間状態では 、カドで消すというより面で消すことになります。
細部を消すことについては
モノゼロや
メタフィス ガム等には劣ります。
しかしあのような細い・薄い製品は特殊すぎて汎用性に欠けるため、一般的な四角い消しゴムと組み合わせる必要があります。
その折衷案が今回のジグザグや
ナカバヤシ ロジカル消しゴム、はたまたトンボ モノスマートや
SEEDレーダーポイント及びレーダーラインです。
さて、これを見て思い出した消しゴムがあって、次回はその消しゴム、ねじ型の
メタフィス ヴィスです。
ジグザグミニなんてのがあるなんて知らなかった。見たことない。