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三菱鉛筆 ナノダイヤえんぴつ 6901NDST
2011/04/20 06:00



ニッポンバブル遺産建築100

図書館で見つけた、雑誌連載をまとめた本。
当時建てられた建築について、一軒あたり白黒写真一点と設計施工費用等諸元それに12行ほどの文から成る記事を百本収録。カラーが口絵4ページしかないのがとても残念。1999年刊。

 「建築の多様性と対立性」の、建築はもはや社会の中心ではないという言説に私は少々違和感を覚えます。
それは私が1980〜90年代バブル経済期に公共施設が乱立した国の人間だからで、本書が取り上げる建築の多くも、発注主が行政か第三セクター(半官半民)の公共施設いわゆる箱モノです。

 好景気に沸騰した当時、アメリカの要求とさらなる消費行動促進策として観光地開発が各所で進められたり、地方に一億円交付されたりし、カネを費やすために公共事業が行われ施設が建てられ、その建築様式の主流がポストモダン様式でした。
好況時に公共事業を乱発したのはケインズ経済学的にどう解釈されるんでしょう。
市場型社会主義の負の側面、というより官僚国家の負の側面でしょうか。

 ともあれ、その多くが今では否定的に、ときに怒りをもって語られます。
併せてポストモダン建築も否定的に語られることが多く、それはデザインを浪費した狂騒の時代を後悔とともに思い出す、それも不況下に顧みるためと思われます。

しかし著者は前向きです。
「これらの建築群に対して、世間は、もっぱら辛口の批評を寄せる。いわく土建行政の産物であって税金の無駄遣い、器があって中身がない、地域の景観に似つかわしくないなど。
 しかし私は、もっと積極的に、これらの建物を評価してもよいと考える。改めてこれらの建築群を眺めてみると、実に水準が高いことに気づく。とりわけ地方の例にも、大都市以上の質の高い施設ができていることに驚かされる。
 五〇年、一〇〇年ののち、これらの建築群のなかから、世界的にも貴重な文化遺産が生まれてくると思うのだ。二〇世紀の末、日本という極東の島国が世界一の経済大国として輝いた瞬間のモニュメント群として、後世の人たちに高く評価されることだろう。」p10

 ネット検索した範囲では、本書記載の建築群は九割ほどが現存。今般震災に遭い再開準備中の施設もあります。
同時代建築のなかには、事業が破綻して廃墟となった例もあるのに比べれば幸運、もしくは安堵する結果です。

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 鉛筆にも新製品が数点登場しており、今回は同社ダイヤ配合シャーペン芯ナノダイヤの技術を応用した木軸鉛筆。軸色3色、2010年10月発売。
かつて最新技術を投入した鉛筆は高級品として発売されましたが、本品は時代を反映して学童向け鉛筆です。しかもシャーペン芯から反映された技術。
φ7.8mm×175、1ダース720円税別、硬度B,2B
銘は印刷、バーコードなし
表:[ナノダイヤロゴ]Nano Dia ナノダイヤえんぴつ[芯硬度]
裏:[三菱ロゴ]MITSUBISHI PENCIL MADE IN JAPAN [なまえ欄][芯硬度]

1ダースのほか3本入りがあり、品番は6900系になるようです。
軸木の削りやすさは他の同社製と変わりません。
 芯はポリマー芯ではなく粘土芯。
書き味はシャラシャラしながらもなめらかで色が濃く、Bで同社ユニ2B並み。
筆跡が蛍光灯を反射するものの、それを補う濃さ。
かといって消しゴムで消えにくくもありません。
反面、書き減りやすい。

 全般的に芯の色が濃い日本製鉛筆のなかでも黒く、低筆圧でも明瞭に筆跡を残せるため、老眼の小学校教諭にもやさしいんじゃないでしょうか。

 1本あたりの価格が従来品より10〜20円高いのですが、小学生の年間鉛筆消費量が推定24本以下(2009年)であるから、低所得世帯でもあまり負担にはならないでしょう。

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