前回の、水性ボールペン筆跡を滲ませない蛍光マーカー
ゼブラ モジニラインを契機に思い出した製品があります。
修正テープを透明蛍光テープ化したような製品。
筆跡をテープで覆って滲まず汚れないのが長所です。
2013年4月発売、マレーシア製。
先端を90°ひねると後退して転写ヘッドが現れます。
5mm×6m、ゴムプーリ式。蛍光黄色と蛍光ピンクのみ。
左が
蛍光色鉛筆ステッドラー テキストサーファードライ、(中央がサラサクリップ蛍光インク)、右が本品。
紙はコクヨ さらさら書けるキャンパスルーズリーフノ-837S-5。
ボールペン筆跡は上から
サマ)
ゼブラ サラサマークオンサク)
ゼブラ サラサクリップサド)
ゼブラ サラサドライシ)
三菱シグノノック式シRT1)
三菱シグノRT1シ307)三菱シグノ307
ボサ)
サクラクレパス ボールサインノックジュ)
パイロット ジュースジア)
パイロット ジュースアップ ボールペン筆記後二秒もあればテープ転写可能なのが既存の蛍光マーカーに対する大きな優位性。
私が多用する蛍光色鉛筆に対しても優位性があります。
上下を間違えると転写できないため、判別できるように底面があります。
テープリールのたるみ止めが凹んだ箇所にあるため、ちょっと操作しづらい。
既存の蛍光マーカーが筆跡を滲ませてしまうのは、第一にファイバーティップ(フェルト)ペン先で紙面をこするからであり、第二に液体インクを用いるからです。
対して本品はどちらの性質も持たず、筆跡を滲ませる要因がありません。もちろん裏ぬけもありません。
しかし表面が何かで削られると剥がれることがあります。
この短所は長所でもあり、
トンボ モノpsの修正テープはがしや
修正テープ用消しゴムで、あるいはふつうの消しゴムでも消せます。
もうひとつの難点は細線を引けないことです。
前回のモジニラインはスラントニブのみであるにもかかわらず、細線も引ける柔軟性がありましたけど、こちらにはそのような融通性があんまりないのです。
下線を引くだけだったら既存品や蛍光ボールペンのほうがいいでしょう。
また、テープ切れがよろしくなくて、テープ転写後うまく切れなかったテープが残ったりします。
従来品に大きく劣るのは費用。
既存の蛍光マーカーは百円くらいで筆記距離100mとか150mとかに対して、本品の6m/二百円税別は33倍とか50倍とかの価格なわけですから、(経理から)私費購入を勧められるでしょう。
しかし修正テープも同じ道を辿ってきたはずですから、いつか変わるかもしれません。
かなりいい発想で実際使ってみるとすごいんですけど、あんまり話題になっていません。
似た方向のプラス デコラッシュが流行したことを思い出すと、これも売れていいはずなのですが、実用性と話題性は相反する場合があるのかもしれないですね。
私自身、発売当初に買ったものの、モジニラインが発売されるまで使ったことがありませんでした。台紙付き包装はコンビニ売りされていたもの。
同種製品が他社にもあり、いっしょに写っているのは学研ステイフル ドゥ・デ・クルール。ほかにもあったような気がするんですが思い出せない。