鉛筆削りと消しゴムを合体させた学童用品。なんとなくドリル。
KUMコレクトリと同じくドイツブランドですが中国製。色は赤と青のほか未輸入の黒があります。
ファーバーカステルロゴが印刷された筒を時計回りに180°回すと鉛筆挿入口が現れ、先端の赤い輪をやっぱり時計回りに回すと消しゴムが繰り出されます。色がついた部分が操作部になっているんですね。
転がり止め突起はなく、その代わりに重心が偏っていて、転がらずに一箇所に留まろうとします。
- 鉛筆削り
切削角度約25°,対応軸径φ8.4mm。
削り味は鈍いけれど、ファーバーカステル製鉛筆の軸木は削りやすく、純正品を削っているうちは不都合ありません。
鉛筆が削り上がっても止まらないので注意。
鉛筆挿入口を開くには筒を回して行うため不意に開かず隙間も無く、きちんと蓋を閉じれば削りくずが漏れません。
削りくずを捨てるには赤い筒を引き抜きます。
刃を留めるねじは特殊な七角形。分解を防ぐこれをファーバーカステルは安全ねじsafety screwと呼んで安全性を謳っています。
ドイツ鉛筆削りの刃は右のDUX4322Nに代表されるN型替刃でUFOシャープナーにも使われていますが、本品には替刃がないのかもしれません。 - 消しゴム
回転繰出式消しゴム部は分離可能で指よりも短い44mm。作動は重め。
非塩ビ製消しゴム(φ6.7×28.5mm、トンボモノワン用などと同径)は同社7085消しゴム(マレーシア製)に似て意外にも消字力がよいものでした。
消しゴム28.5mmのうち使えるのは20mmまで。
交換時には繰出機構部から消しゴムを引き抜き、何回か逆回転させてから新しい消しゴムを装填します。
ギリギリまで消しゴムを使ったために抜けなくなった場合は、繰出機構を分解して取り出します。
この部分は無印良品コンパクトスティック消しゴム等既存品と同構造にもかかわらず、部品を共用せず新規設計されています。
労力を注ぐべき箇所を間違っていないか、と思ったりしますが、分解できるようにされているんですね。
底に孔を開ければ済むとも思いますが……
蓋つき鉛筆削りは数多くあるけれど、本品のように削りくずが漏れず鞄や筆入れに入れても安心な製品は少数です。しかし残念なのは刃の品質が低いところ。
といっても芯が折れるような不具合はありません。
未輸入ですが、消しゴム部を除いた鉛筆削り部だけの製品もあります。
似ている、
クツワRH010と。
最近RH010を買ったらチャックがちょっとだけ改善されておりました。