各社からノック式消しゴムが発売されるなか、トンボ鉛筆が新たに投入したのが今回レヴューする回転繰出し式消しゴム、MONO oneです。
トンボ鉛筆の調査によれば消しゴムで消す範囲は数文字程度が約九割
(引用表)、それには従来の四角い消しゴム塊よりも、棒状消しゴムを繰り出す形式が好適と結論づけられるとか。
モノワンは全長74.2mm(キャップ含む)、他社のノック式の半分ほどと短く、携帯に適している、かと思いきやクリップがなく、代わりに尾栓にランヤードループがあります。しかし、これがためにキャップを軸尾につけられないという両刃の剣。このキャップは員数合わせです。
消しゴムそのものの直径は6.7mmφで他社と共用でき、消字性はMONOの名に恥じない消しやすさ。モノ消しゴムには、消し跡に書くと上滑りする感触があると聞きますが(可塑剤のせい?)、モノワンでは素材の配合が変わって少し硬くなったためかそれは感じられず、モノよりモノライトに近い感触です。
上から三菱ユニ3B, B, H, ファーバーカステル9000/B, カランダッシュ777/6Bをケント紙にクロスハッチング(どこのケントかは失念)。
それを各消しゴムで消してみたところ、カランダッシュ6B以外はどれも問題なく消せましたが、見づらいかな。
ノック式のように軸先端のチャックで消しゴムを挟む形式は、消しゴムを長く繰り出していた場合、チャックに挟まれた部分に負荷がかかって折れることがあります。
そこでモノワンは消しゴムを後部で挟み、繰出し量を無段階調節できる回転繰出式を採用、負荷を分散して折れを回避する設計としたのでしょう。
ただ、ゴム素材はその性質上、垂直に押しつけると2mmは縮みます。消しゴムが長ければさらに縮むこととなります。
モノワン用消しゴムが他社より短いのは縮みに対処したためと考えられます。
回転運動を直線運動へ変えるギミックを以てノック式より廉い150円というのは評価されて然るべきと思いますが、筆箱を持たない私にはモノワンは携帯しづらく、かといって机上のペン立てに入れると本体が短いために取り出しにくい始末。
従来の直方体消しゴムと同じように机上に転がしておくのがよいようです。
さて、次回更新は十日後、以降約十日間隔で更新する予定です。
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※2019年8月12日追記:先端のゴム環が外れる。12年くらいもった。外れても使用に支障なし。
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