035 だから安心して、見守っててね
036 「っ……私が、皆に余計なことを言うから……」
037 「俺の対応が甘かったのかな?」
038 だけど、仕方ないよね?
039 「………私は……そうは、なりませんから……」
040 「お前は、そんな奴じゃないと思ってた……」
041 『ああ。……お前、タイミング悪いぞ』
042 私の心は傷つけることはできないから
043 「俺に、お前を守らせてほしい」
044 「もちろん、いいですよ。私はマネージャーですから」
045 でも、負けず嫌いは私も負けていないから
046 痛みより、憎しみが勝っている感覚だ
047 「逃げたらそれで終わってしまうじゃないですか」
048 本当、恐ろしいよ。狂ってるよ、この部活は
049 「そんなくだらない冗談、もういいから」
050 「……嘘も、方便」
051 「……それ、自虐ネタですか?」
052 先に人の心を失くしたのはどっちなんだか
053 「………大した話ではありませんでしたね」
054 どうして……ようやく平穏を取り戻せたのに
055 独り言でも、言葉にするのは躊躇われる程の予想
056 お前さんは……きっと俺以上の詐欺師じゃ
057 「……どうしてこんなことになってしまうのでしょう」
058 あの気味悪い笑みにはむかついたし、一石を投じてあげよう