000 雲の上に居た天使
001 ねえ、どうしたの?
002 だけど今は、その笑顔が、怖い
003 いや。そんな眼で見ないで
004 ―――皆、考えていることは、同じ
005 そんな些細な事で、私の心は痛む
006 皆の表情なんか、見れるわけがない
007 「約束…守れないよ……っ」
008 アタシは、そんなこと絶対に許さない
009 アタシ、知ってたよ?
010 「…貴方は、それで満足なんですか?」
011 俺は……これからどうしたいんだ?
012 「そう…好きにしなさい」
013 「お前…何言って…」
014 「信じていいの?その言葉…」
015 「あら、これはどんな歓迎?」
016 全て…計算だったんだ……
017 もう時≠ヘ流れている
018 「いつ、言ったかしら?」
019 今ここに居るのは敵のみ
020 代わりに、全員の表情が暗かった
021 「……大体、こうなるとは予想してましたよ」
022 ただ、居場所が欲しかっただけ
023 「……私も、一人でどうにかしなきゃ」
024 きっと、結論を出すのは一番最後
025 ……貴方こそ、本当の馬鹿
026 「……何で自分ら、一緒に居んの?」
027 双子だからって必ず思考が同じとは限らない
028 「……死にたいとさえ、思ったのに……っ」
029 じゃあ、悪いのはどっち?
030 心の中で唱えても、俺の手は止まってくれない
031 『でも、笑うのはまだ早いわよ』
032 架空の言葉に歯噛みする
033 「っ……意味が、判らない」