近年、4色油性ボールペンに0.5mmシャーペンを組み合わせた多機能ペン(複合筆記具)がよく売れているらしく、同種の品が見られます。
これは2009年9月に発売され、この種としては廉価な500円税別。軸色5色。日本製?
樹脂製クリップは金属鈑で補強されており、生地が薄いワイシャツのポケットからも落ちずに持ちこたえます。
ゴムグリップは硬くべたつかないもの。
口金周りが厚ぼったく、芯先がちょっと見づらい。
重さはゼブラ クリップオンマルチなど競合品に比べても別段軽くないのですが、体感では最も軽く感じられます。
スライドレバーは操作性良く見栄えもいいものの、色が見分けにくいのが欠点。また黒と赤は離れています。
替芯S-7S(φ3×88mm,0.7mmボール/字幅F,JIS油性B派生品,内径1.6mm)、筆記距離600m?
替芯の色がわかりやすい。発色は赤も緑も淡め。
筆記角度が浅いと、不快にもざらついた書き味になってしまいます。
SXR-80(多色ジェットストリーム用替芯)互換。
また
ハイテックCコレトや
三菱スタイルフィット、
ぺんてるスリッチーズ用替芯でゲル化可能(要改造)。
シャーペンはクリップ兼用スライドレバーを押し下げてペン先を出し、さらにレバーを押して芯を繰り出します。
シャーペンの芯補充は、シャーペン機構部を引き抜いてから。
消しゴムはS型。同社Eノック100(細軸)用やトンボモノノックF用φ4.6mmで代用可。
グリップ前部を握っても重さを感じさせない軽さ、立てて書かなければならないペン先など、軸を短く握る人に薦められます。
日本のボールペンで500円はおもに多色ボールペンの価格帯。
この価格には
ゼブラクリップオンマルチという4色+シャーペンがあり、これが人気らしく、上級モデルが最大6倍の価格で追加発売されるほどです。
これに対し三菱鉛筆とパイロットの5機能は1000円であり同価格の対抗品がありませんでした。
そこで登場したのがこのマルチ5であり、パイロットには4+1ライトがあります。
ゼブラは価格帯を上げられましたが、二社は引き下げられてしまったのですね。
で、次回は
パイロット4+1ライトです。