Tin ice in the sun

未解決殺人クラブ

本の表紙画像

タイトルからして何だミステリー?? と思っていたんですけどもちゃんとしたノンフィクションです。 そもそもの発端はNetflixにある猫イジメを許さねえっていう感じのドキュメンタリーからなんですが(タイトル忘れた。)その元となった事件の話のほかにも色々とまとめている犯罪ノンフィクションということで購入。読了です。 被害者の遺族であったり、はたまた友人関係であったり、弁護士と死体であったり。 いわば、フィクションでよくみる「ひらめき」などはなくてものすごい地道な執念と努力の話です。いわば根性です。 州をまたいで死体を処理するとかそういうのは確かに警察では難しいかもなあと思った。 いろんな関係性と同時に、それらの根性を正義というにはあまりにも危ういところが何個もありました。 プロに任せきれないことは多く、しかし、アマチュアの素人探偵の行いは正義だとしても責任をとれるものでもなく。 エンディングというかラストの事件はインターネットでの正義の苛烈さの話でもあり、自戒として大切にしなければならないお話でもありました。しんどい。 これらを手放しに褒めることは難しく、またこれらの行動のためにきっと救われた命がいくつもあるのだろうと思います。 そういう意味では読めてよかったなあ……。


  • 19th.Mar
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