* 刀乱 *
(アホみたいに長いです)
(文字数制限かかってないかな?)
「…おや?」
いつものように歌仙が厨を覗いたとき、見覚えのある姿がそこになかった。かの人は誰が止めても頑として厨に立ち続けているのにどうしたものかと首を傾げていると、歌仙同様、厨に足しげく通う燭台切が声をかけてきた。
「中に入らないのかい?」
「いや、主がいないのでどうしたものかと思ってね」
「え?本当だ、どうしたんだろう」
いつもなら水道の音や魚の焼ける香ばしい匂いがする厨はしんと静まり、火が入っていないこともあり冷えた空気で満たされている。あまり見たことがない厨の様子には、どこかもの悲しさすら感じられる。
しかしいつまでも二人で首を傾げていても状況は変わらない。主がいないことについて考えるのは一度止め、歌仙は食事の支度を、燭台切は人手を集めに一度厨を離れた。
追記