おそらく最多の七芯径、ぺんてるの新しいシャーペン芯です。0.2と1.3があるのが他社に無い強み。.5mmには赤芯と青芯もあります。2.0mmも加えるべき。
品名が
AinシュタインからAinへ戻りました。
エコマークつき、2023年1月発売、日本製?
60mm長、全芯径200円(税込220円)。
.3mmが15本から25本へ増え、パイロットの20本を超えました。
.2 / HB, .3 / HB, .5赤, .7 / HB, .9 / HBを買いました。店頭購入。
●芯強度と書き味
.3 / HB芯を40mmの空隙に30mm間隔で二本渡すと、約47gの錘に耐えられ、52gでは折れました。
トンボ モノグラフMG芯より高い強度。
次に芯をシャーペンに入れて約0.6mm繰り出し、筆記角度約60°で鉛直方向に力を加えると600g前後で、替芯と直交するように力を加えると約440gで折れました。
実用上はモノグラフMG芯とあまり変わらないようです。
書き味は硬いなめらかさ。
.2 / HBを
オレンズネロに入れた場合、Ainシュタインを上回ると感じます。あちらでは2Bでないと書きやすく感じませんでした。
.9 / HBはAinシュタインより濃く、やや軟らかくなりました。Bか2Bと間違えて出荷されたんじゃないかと思うくらい。いっぽう.7 / HBではあまり変わってません。
●蛍光灯反射
C289) 本品
C279)
ぺんてるAinシュタインC279ND)
三菱ナノダイヤ0.9-202 ND HBULS)
三菱ユニ芯UL-S-0.9-36 HBnG)
パイロット ネオックスG HRF9G-20
-HB1) すべて.9mm / HB、紙はコクヨさらさら書けるルーズリーフ。
2) 蛍光灯反射は他社製とあまり変わりません。反射が小さいのはパイロット ネオックスG。
3) 紙面にペーパータオルと約300gの錘を乗せて20往復しました。
本品とパイロットが擦れてますが、写真にはっきり写らない程度です。
●替芯容器
親指を当てた面を下にずらし、それから右側へずらして芯を取り出す、んですけど、私にとってこの動作は快適とは感じません。
なので、裏返して親指を当てた面を上にずらして開けています。
芯を数本だけ取り出すには蓋の開け具合を調節して行います。
旧Ain芯やAinシュタイン芯容器それに前回の
トンボ モノグラフMG芯では手間取らずにできたことを思い出すと、煩わしく感じます。
この点についてもやはり裏返すと、開け具合を御しやすくなって数本ずつ出しやすくなりました。
裏側が半透明で内容量を視認できるので、設計側も配慮したように思います。
画像のように、内側に仕切りを設けたら、数本ずつ取り出しやすくなるでしょう。どこかが特許を押さえていてできなかったのでしょうか。
替芯容器の白眉はやはり、芯に触れずに芯装填できるファーバーカステルだと思います。
しかし本品プレスリリースによれば、最近は芯を指で摘まんで補充するらしく、どんぶり勘定で替芯補充することさえ憚られるなんて不況が長く続いたものだと思います。
ピンセットつき替芯容器を売り出したらどうかなあ。
ラベルを剥がす前の状態。
本品プレスリリースでは「
原材料に特殊なオイルを使用する新製法により、筆記時には黒鉛と樹脂炭化物がスムーズに崩れる」と説明され、シリカ配合をやめたようです。
宣伝される
「なめらかさ」「折れにくさ」「汚れにくさ」はいずれも良好に感じました。ただし.9mmは若干擦れます。
全芯径でHB〜2Bを揃えたのは評価される反面、.3mm / 2Hが無くなってしまったのは残念でもあります。製図に多用される芯径・芯硬度でした。
品名が、1999年に発売された同社ハイポリマーAinと紛らわしいので、便宜上あちらを旧Ainと呼び本品を新Ainとしました。
次回は赤芯。